5GHzは1300Mbps、2.4GHzは600MbpsのWi-Fi5(11ac)対応ルーター TP-Link Archer C80のレビューをします。
それでいて5,400円(2020/07/13現在)という価格も注目のポイントになります。
全ポートが1GbpsなのでNASを使う方も安心です。
ワイヤレス規格 | Wi-Fi5(802.11ac Wave2) IEEE 802.11ac/n/a 5GHz, IEEE 802.11n/b/g 2.4GHz |
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最大速度 | 1300Mbps (5GHz), 600Mbps (2.4GHz) |
プロセッサー | 1.2GHz CPU |
ワイヤレスセキュリティ | WEP,WPA,WPA2, WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
ゲストネットワーク | 5GHz ゲストネットワーク x1, 2.4GHz ゲストネットワーク x1 |
インターフェイス | ギガビットWANポート x1, ギガビットLANポート x4 |
アンテナタイプ | 高性能固定アンテナ x4 |
プロトコル | IPv4,IPv6(パススルー) |
保証期間 | 3年間 |
型番 | Archer C80,AC1900 |
※この記事は製品をご提供いただき執筆しています
Archer C80の外観と付属品
Archer C80のパッケージサイズは22.5 x 24 x 10cm。
表側には主な特徴が記載されています。
推奨利用環境は戸建てなら3階建、マンションなら4LDK、最大接続台数は36台です。
パッケージ裏側には有線機能、ビームフォーミングなどの説明が書かれています。
パッケージを開封した様子。
ルーター本体の袋とアンテナのフィルムは使用前に外しておきましょう。
製品内容(付属品)は下記。
- Archer C80本体
- LANケーブル
- 電源アダプター
- かんたん設定ガイド
- 保証書
- Wi-Fi情報カード
Archer C80を上から見た様子。
アンテナは自由に動かせるので、環境に合わせて角度を調節してください。
本体前面には状態を表すLEDが5つあります。
正常な場合はすべて緑点灯ですが、ルーターの管理画面から消灯することも可能です。
これまでのTP-Link製ルーターとは違い、天板部分は沢山の突起があるデザインになっています。
本体左側面にはポートなどはありません。
右側面も同様です。
本体背面側の様子。
左から電源ボタン、電源端子、WAN端子(青色)、LAN端子(黄色) x4、WPSボタン、RESETボタンとなっています。
本体底面には認証情報(技適など)が記載されています。
白く隠してある部分はMACアドレスや初期SSID、Wi-Fi接続用QRコードなどです。
両サイドに穴があるので、壁掛けもできます。
Archer C80を実際に壁掛け設置した様子。
壁掛けフックの間隔を16.2cmにすると丁度良く収まります。
Archer C80の初期設定
ブラウザでの設定手順はArcher AX50のレビュー、Tetherアプリでの設定手順はArcher AX11000のレビューで解説しているので、初心者の方はそちらを参考にしてください。
Archer C80の通信速度を計測
Netflixが運営しているサイト fast.comでインターネット(Wi-Fi)速度を計測しました。
テスト条件は下記。
- Archer C80とスマホを5GHz帯(11ac)でワイヤレス接続
- インターネット回線は1Gbps(1,000Mbps)
- 計測場所は自室、和室、玄関の3か所
※自室はルーターを設置した部屋、和室は隣の部屋、玄関は一番遠い場所になります
ダウンロード | アップロード | |
自室 | 370Mbps | 530Mbps |
和室 | 350Mbps | 470Mbps |
玄関 | 130Mbps | 110Mbps |
速度的にオンラインゲームも全然OKですが、FPSなどの対戦ゲームだとレイテンシー(応答速度)も関係してくるので、ルーターの近くでプレイする or 有線接続することをオススメします。
※距離が遠くなるにつれて速度が下がるのは、基本的にどのルーターも同じです
Archer C80の長所
- 電波範囲は十分
- 我が家は4LDKのマンションで100㎡ぐらいですが、全ての部屋にArcher C80のWi-Fiが届く状態で速度も十分出ています。
戸建ては3階建、36台まで接続できるので、多くのご家庭で問題なく使用できるでしょう。
お家が推奨環境よりも広い場合はメッシュWi-Fiを選ぶか、無線LAN中継機の使用をオススメします。 - スマートコネクトが使える
- 管理画面からスマートコネクトを有効にするとSSID(ネットワーク名)を1つにすることが可能です。
バンド(5GHz、2.4GHz)は自動的に端末に振り分けられる形になります。
この機能には通信の最適化という面もありますが、何より端末側の設定作業が半分になるところがいいですね。
ルーターを買い替えて新しいSSIDを作成した場合、通常はスマホなどに5GHz帯と2.4GHz帯の設定を別々(合計2回)にしなければいけませんが、スマートコネクトを有効にすれば1回で済みます。
家にWi-Fi接続端末が数台~十数台ある方には、時間節約という面でも大きなメリットです。
Archer C80の短所
2020/07/21追記
記事初出時~2020/07/21までの間、Archer C80のCPU処理性能が控えめで多くのタブを開こうとすると失敗することがある(下記)と記載しておりましたが、これは間違いです。
問題の切り分けを再度行ったところ、WEBブラウザ側の問題(設定やCookie)とウイルス対策ソフトの設定(カスペルスキー)が原因でした。
申し訳ありません。
WEBブラウザの設定を見直してCookieを削除、ウイルス対策ソフトの設定変更(アプリケーション管理リストから削除、再登録)を行ったところ改善しました。
現在は数十タブ~百タブをWEBブラウザ起動時に開いても、時間がかかったり、開けないということはありません。
ルーターの管理画面もサクサク動いています。
CPUの処理性能は控えめWEBブラウザ(FirefoxやChrome)の起動時に数十タブ~百タブを開くように設定しているとCPUの処理が追いつかないのか、時間が長くかかったり、上手く読み込めないタブが出ることがあります。
ほとんどのユーザーには関係ありませんが、PCヘビーユーザーの方はご注意ください。
ちなみにルーター管理画面の動作はサクサクです。
Archer C80のレビューまとめ
現在主流のWi-Fi5(11ac)対応機器しか持っていないのであれば、これを選んでおけば問題ないでしょう。
すでにWi-Fi6(11ax)対応端末を持っている、もしくは近いうちに買う予定があるなら、より高速な新世代のルーターも検討してみてください。
Archer AX10(1201+300Mbps)は速度的なメリットが無いので、選ぶならArcher AX50(2402+574Mbps)以上のモデルがオススメです。
TP-LinkのWi-Fi6対応製品は別記事↓にまとめてあります。