デュアルコアCPUを搭載していて安定したパフォーマンスを発揮できることやHomeCare対応(セキュリティ機能)なこと、IPoEに対応(v6プラス、transix、フレッツ光ネクスト)していることが特徴です。
この記事では外観チェックや初期設定方法、速度計測結果などを紹介していきます。
ワイヤレス規格 | IEEE 802.11ac/n/a 5GHz, IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz |
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最大速度 | 1733Mbps (5GHz), 800Mbps (2.4GHz) |
プロセッサー | デュアルコアCPU |
ワイヤレスセキュリティ | 64/128-bit WEP,WPA/WPA2, WPA-PSK/WPA-PSK2暗号化 |
ゲストネットワーク | 5GHz ゲストネットワーク x1, 2.4GHz ゲストネットワーク x1 |
インターフェイス | ギガビットWANポート x1, ギガビットLANポート x4, USB3.0ポート x1 |
アンテナタイプ | 外部アンテナ x3 + 内蔵アンテナ x1 |
プロトコル | IPv4,IPv6 |
保証期間 | 3年間 |
型番 | Archer A10 Pro |
※この記事は製品をご提供いただき執筆しています
Archer A10 Proの外観と付属品
Archer A10 Proのパッケージサイズは34 x 24 x 9cm。
推奨利用環境は戸建てなら3階建て、マンションなら4LDK、最大接続台数は48台になっています。
パッケージ裏側では主な特徴が図解されています。
パッケージを開封した様子。
TP-Linkのエントリー向けルーターだと紙のトレイだけですが、同製品では紙トレイ+紙箱の2重構造になっています。
Archer A10 Proの付属品は下記。
- ルーター本体
- 電源アダプター
- かんたん設定ガイド
- Wi-Fi情報カード
- LANケーブル
- 保証書
本体の下側とアンテナにはフィルムが貼られているので、使用前にはがしましょう。
本体のアンテナを立てた様子。
中央下の銀色の部分はLEDオンオフボタン、中央上部の溝は状態を表すLEDランプになっています。
本体上半分が格子状ですが、こちらは放熱のためのメッシュです。
本体左側面の様子。
左からWi-Fiオンオフボタン、Resetボタン、WPSボタン、USB3.0端子になっています。
右側面には何もありません。
本体背面の様子。
左から電源端子、電源ボタン、WAN端子、LAN端子 x4です。
本体底面の様子。
こちらには技適などの認証情報やワイヤレス接続用のデフォルトパスワード、QRコードなどが記載されています。
底面には壁掛け用の穴があります。
壁掛けフックを使用する場合は、一つ目のフック中央と二つ目のフック中央の間を8.5cmぐらいにすると、ちょうどよいです。
実際に壁掛けした様子。
アンテナは自由に動くので、環境に合わせて向きを変えてください。
初期設定方法(手順)
こちらではArcher A10 Proの初期設定方法を紹介します。
今回はTetherアプリ(iOS / Android)を使うので、スマホにインストールしてください。
パソコンで設定する方法はArcher AX50のレビューで解説しています。
1.アプリを起動したらプライバシーポリシーなどを読み、同意をタップ。
ユーザーエクスペリエンス向上プログラムの参加は任意です。
あとはTP-Link IDでログインしてください。
持っていない場合はサインアップをタップして作成します。
2.マイデバイスが表示されたら追加をタップ。
3.ルーターをタップ。
4.ワイヤレスルーターをタップ。
5.ルーターと電源アダプター、LANケーブルを用意して、ハードウェアの接続をタップ。
6.モデムの電源を切り、次へをタップ。
7.ルーターとモデムをLANケーブルを接続して、次へをタップ。
マンションでモデムが無い場合はコンセントの近くなどにある端子に接続すればOKです。
8.モデムの電源を入れて2分ほど待ち、次へをタップ。
9.ルーターと接続した電源アダプターをコンセントに挿して、背面側にある電源ボタンを押し、終了をタップ。
10.しばらくするとルーターのLEDが点灯するので少し待ち、Wi-FiのLEDが点灯しているをタップ。
Archer A10 ProのLEDランプは下記画像の赤枠部分です。
全てが白く点灯するまで待ってください。
11.アプリの指示に従って、スマホとルーターをWi-Fiで接続します。
接続方法は本体底面にあるパスワードを手動入力する方法とQRコードを読み込む方法の2種類があります。
12.Wi-Fiに接続できたら、接続出来ましたをタップ。
13.デバイスの検索が始まるので、少し待ちます。
14.デバイスが表示されたら、型番(赤枠部分)をタップします。
15.ログインが完了するまで、少し待ちましょう。
16.接続できたら管理用パスワードを2回入力して、作成をタップ。
TP-LINK IDとは別なので、自由に決めてください。
注)このパスワードはパソコンで設定を行う時に必要になるので、メモして保管するのがオススメです
17.自動検出をタップして接続タイプが分かったら、次へをタップ。
18.MACアドレスを変更しない(推奨)にチェックが入った状態で、次へをタップ。
19.2.4GHzのWi-Fiネットワーク名とパスワードを入力したら、次へをタップ。
※好きに決めてOKです
20.5GHzのWi-Fiネットワーク名とパスワードを入力したら、次へをタップ。
※こちらも好きに決めてOKです
21.2.4/5GHzのネットワーク名とパスワードが表示されるので、問題がなければ適用をタップ。
22.設定が適用されるまで待ちます。
23.ここでもネットワーク名とパスワードが表示されるので、どちらかの接続ボタンをタップします。
※スマホ側で手動入力してもOK
24.A10 Proにログインするまで待ちます。
25.お疲れ様でしたと表示されたら、終了をタップして初期設定完了です。
通信速度の計測結果
Netflixが運営しているサイト fast.comでインターネット(Wi-Fi)速度を計測しました。
テスト条件は下記。
- Archer A10 Proとスマホを5GHz帯(11ac)でワイヤレス接続
- インターネット回線は1Gbps(1,000Mbps)
- 計測場所は自室、和室、玄関の3か所
※自室はルーターを設置した部屋、和室は隣の部屋、玄関は一番遠い場所になります
ダウンロード | アップロード | |
自室 | 330Mbps | 230Mbps |
和室 | 240Mbps | 330Mbps |
玄関 | 250Mbps | 250Mbps |
動画ストリーミングやネットゲームを複数人で行っても、ラグが気になるようなことはありませんでした。
HomeCareの機能について
Archer A10 Proでは、安全性を高めるHomeCareが利用可能です。
※サービスが終了しない限り無期限でHomeCareを利用できます
主な機能は下記の3つ。
- 保護者による制限
これはいわゆるペアレンタルコントロールで、家族のプロファイルを作成して利用できるコンテンツやサイトを制限できます。
デフォルトのフィルターレベルは未就学児、小学生、中高生、大人の4種類が用意されていますが、個人に合わせて細かく調整することも可能です。- アンチウイルス
こちらは主にセキュリティを高めるための機能になります。
悪意あるコンテンツのフィルター、侵入防止システム、感染したデバイスの隔離の3つは個別にオンオフ可能ですが、特別な理由がなければ全てオンで問題ありません。
※下にあるアイコンのトレンドマイクロはウイルスバスター(ウイルス対策ソフト)を開発している会社です- QoS
QoSは特定の通信を優先する機能になります。
デフォルトは通常が選ばれていますが、利用状況に応じてゲームやストリーミングなどを選択してください。
レビューまとめ
一人住まいの方が使っても良いですが、どちらかと言えば家族で住んでいる方向けかなと思います。
特にお子さんがいる家庭では、HomeCareの保護者による制限で細かく調整できることが安心につながるでしょう。
あえて欠点を挙げるとすれば、本体サイズが大きいこと。
TP-Link社製のWi-Fiルーターとしては小さい方ですが、他社製のコンパクトなものに比べると結構大きいので、購入前に設置場所を確保しておいてください。
Archer A10 Proのサイズは216 x 164 x 36.8 mm(幅 x 奥行 x 高さ)です。