ヌルヌルした動作と大迫力を共存できること、約4万円という手頃な価格が特徴です。
記事では外観や付属品のチェック、設定方法、使用した感想などを紹介していきます。
パネル種類(視野角) | IPS(178°/178°)、AUO製 |
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パネルサイズ | 27インチ |
サイズ(スタンドを含む) | 616 x 464.75 x 251.8mm |
解像度 | 1920 x 1080px @240Hz(16:9) |
応答速度 | 1ms(GTG) |
明るさ | 400cd/㎟ |
コントラスト比 | 1000:1 |
AMD FreeSync Premium | 対応 |
入力端子 | DisplayPort 1.2(240Hz), HDMI 2.0(240Hz),HDMI 1.4(120Hz) |
HDR | 対応 |
スタンド | チルト対応 |
型番 | PX279P |
保証 | 3年間(一部パーツは2年間) |
※この記事は製品をご提供いただき、執筆しています
PX279 Prime(PX279P)の外観と付属品
PX279 Primeのパッケージサイズは71 x 17 x 54cm。
上部には取っ手が付いています。
中身をパッケージから引き出した様子。
側面に付属品が収まっているので、横倒しにしてから取り出してください。
モニター本体が緩衝材に収まっている様子。
表面側は袋のクッション、スタンドはプチプチで保護されています。
付属品は下記。
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル
- 台座
- 台座固定用ねじ x2
- DisplayPortケーブル(DP1.2,1.5m)
※HDMIケーブルは付属しません
台座裏側には3か所にゴムが貼られていて、滑り止めの役割を果たしています。
スタンドに台座を取り付ける様子。
固定はねじを2本締めるだけです。
プラスドライバーは別途用意してください。
台紙には付属品紹介や台座取付の説明、製品登録案内が記載されています。
本体を正面から見た様子。
電源オフの真っ暗な状態だと写り込んでいますが、非光沢なので電源オン時は写り込みません。
本体下部にはPixioのロゴがあります。
左上の表示領域を写した様子。
上と左右は6mmほど内側が表示領域になります。
フレームは薄いので気になりません。
左下の表示領域を写した様子。
下側はフレームから3~4mmほど内側が表示領域です。
本体背面の様子。
上部のスリットは熱の排気用です。
背面左下に電源ボタン兼OSDメニュー操作スティックがあります。
背面右下には防犯用のケンジントンロックがあります。
背面の下側にある端子類の様子。
左から電源端子、USBポート、HDMI1.4(120Hz)、HDMI2.0(240Hz)、DisplayPort1.2(240Hz)、イヤホン端子です。
おそらくUSBポートはファームウェア更新用なので、使う機会はありません。
端子類の下には各端子の説明が書かれています。
PCで使うならDP1.2 or HDMI2.0、コンシューマーゲーム機を接続するならHDMI1.4端子を使いましょう。
PX279 Primeを幅140cm x 奥行75cmの机に設置した様子。
台座は奥行がある(約25.2cm)ので、小さめの机を使っている場合は前もってサイズ確認をしてください。
スタンドの機能と角度調整
本体を側面から見た様子。
台座の奥行が長めなことが分かります。
最大限上向きにした様子。
最大限下向きにした様子。
モニターアームや汎用スタンドを使うには
スタンドの付け根の様子。
四隅にあるのがVESA 100x100m用の穴です。
スタンドは付け根のすぐ下にあるレバーを上に押し上げるだけで、簡単に取り外せます。
逆に取り付ける場合は上部赤枠部分にスタンドの爪を引っ掛けて、押し込むだけです。
視野角について
正面から見た様子。
画像だと波打っているように見えますが、肉眼では見えません。
斜め上からモニターを見た様子。
斜め下からモニターを見上げた様子。
斜め左からモニターを見た様子。
斜め右からモニターを見た様子。
応答速度について
実際に使用してみて満足できないようであれば、OverdriveをMiddleやHighに上げる、MPRTを設定するなどして対処しましょう。
MPRTとFreeSyncは両方オンにできません。
使用できるのはどちらか一方になります。
OSDメニューと設定
上下でメニューの移動、右で決定、左で戻る形です。
OSDメニューのDisplay項目を表示した様子。
こちらでは明るさやコントラストなどを変更可能です。
真ん中上部には解像度、その右にはリフレッシュレートとFreeSyncの状態が表示されています。
※グレー表示はオフの状態
一番右端の赤いバーは現在のFPSです。
Color項目では色温度やガンマ値、ブルーライトの設定を行えます。
Gaming SetupではFreeSyncやOverdriveなどの設定を行えます。
Inputでは入力端子を選択できます。
デフォルトはAuto Selectです。
System Setupでは言語の変更(日本語も有り)や初期化などを行えます。
User Dataではユーザー設定の保存と読込が行えます。
Gaming Setupからタイマーを表示した様子。
表示位置は左上です。
クロスヘアー(照準)を表示した様子。
形は3種類で、色は黄緑と赤の2種類です。
FPSカウンターを表示した様子。
表示位置は右上です。
解像度とG-SYNC Compatibleの設定
リフレッシュレートを240Hzで使用するにはPC側で設定が必要です。
NVIDIAのGPUが載ったビデオカードの場合は、デスクトップで右クリック>NVIDIAコントロールパネル>解像度の変更>Pixio PX279P>1920 x 1080(ネイティブ)>240Hz>適用の順にクリックしてください。
G-SYNC Compatibleを設定する場合はDisplayPortで接続>デスクトップで右クリック>NVIDIAコントロールパネル>G-SYNCの設定>Pixio PX279P>選択したディスプレイモデルの設定を有効化>適用の順にクリックします。
24.5インチと27インチの違い
24.5インチはゲーミングモニターとして標準的なサイズで、視線移動が少なくて済む(全体を把握しやすい)のがメリットになります。
27インチは大きめのサイズなので迫力が出ること、文字サイズが少し大きくなることがメリットになります。
※わたしは老眼で小さい文字が辛いので結構重要です
PX279 PrimeとPX279RPでは採用しているパネルが違います。
前者はIPSなので視野角が広め、後者はTNで視野角が狭めです。
価格はPX279RPの方が少しお安くなっています。
PX5 HAYABUSA2とPX279RPは以前レビューを書いたので、合わせてご覧ください。
レビューまとめ
よく60Hzや144Hzとの違いを体感できるかと話しにあがることがありますが、60Hzからだと確実に違いが分かります。
デスクトップ上でマウスカーソルを動かすだけで気付くレベルです。
ブラインドテストで当てる自信はありませんが、144Hzや165Hzの後に240Hzを見るとやはりヌルヌルしていると感じます。
これはゲームでも同じで、低リフレッシュレートに比べると240Hzはヌルヌル+見やすいです。
わたしはそこまでとは思いませんが、見やすくなったおかげでエイムしやすくなったという方もいます。
240Hzのモニターを使う上での注意点としては、ある程度の性能を持ったビデオカードが必要な点です。
安定して240Hz動作させたいのであれば、今月(2020年9月)発売のRTX 3080やRTX 3090を用意するのが良いでしょう。