240Hz,1msのゲーミングモニター Pixio PX5 HAYABUSA2のレビューをします。
前モデル(PX5 HAYABUSA)はTNパネルでしたが、新モデル(HAYABUSA2)ではIPSパネルが採用されており、発色や視野角の問題が無くなりました。
応答速度は0.6msから1msとやや低下していますが、普通の人であれば体感できないレベルのものです。
PX5 HAYABUSA2の注目ポイントは4つ。
- 240Hz + IPSパネル + 24インチはレア
- 十分な応答速度
- 価格が手頃
- アース端子の幅が狭い
パネル種類(視野角) | AHVA IPS(178°/178°)、AUO社製 |
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パネルサイズ | 24.5インチ(25インチ) |
サイズ | 555.2 x 415 x 17.15 mm |
解像度 | 1920 x 1080px @240Hz(16:9) |
応答速度 | 1ms(GTG) |
明るさ | 400cd/m² |
コントラスト比 | 1000:1 |
AMD FreeSync | 対応 |
入力端子 | DisplayPort 1.2,HDMI 2.0 x1, HDMI 1.4 x1 |
HDR | 対応 |
スタンド | チルト・スイーベル・ピボット・高さ調整対応 |
保証 | 2年間 |
メーカー公式サイト
※この記事は製品をご提供いただき、執筆しています
Pixio PX5 HAYABUSA2の外観と付属品
Pixio PX5 HAYABUSA2の梱包は外箱>パッケージ>梱包材>モニター本体となっています。
外箱はダンボール製で77 x 18.3 x 43cm、総重量は7.7kgです。
外箱の側面は一部がくり抜かれていて、ロット番号やシリアルナンバーを確認できます。
SKU(PX5H2)の右上に隼(ハヤブサ)が乗っているのがかわいいです。
パッケージは真っ赤で取っ手付きです。
Pixioユーザーにはお馴染みのものになります。
サイズは76 x 16.5 x 41cm。
パッケージを開封した様子。
台紙にはコンセプトや主なスペックが記載されています。
台紙裏には台座の取り付け方や製品登録の案内が記載されています。
モニター本体や付属品がパッケージに収まっている様子です。
本体背面の様子。
左上にPixioロゴ、スタンドにHAYABUSA 2の文字があります。
左下がOSD操作スティック兼電源ボタン、中央下が入出力端子類です。
スタンドの根本周りにある4つのネジとカバーを取り外すとVESA 100mm対応の穴(モニターアームで使います)が現れます。
カバーのツメはプラスチックなので、折らないように注意しましょう。
本体背面左下(表側から見ると右下)にOSD操作スティックがあります。
電源オフ時は一度押すと電源オン、電源オン時に押し込むとOSDメニューの表示です。
OSDは上下左右と押し込みで操作します。
電源オフにしたい場合は長押しです。
入出力端子の様子。
左から電源端子、USBポート、HDMI 2、HDMI 1、DisplayPort、イヤホン端子となります。
DP端子はバージョン1.2対応、HDMI1は2.0、HDMI2は1.4対応です。
付属品は下記。
- 電源アダプタ(CWT製)
- 電源ケーブル
- DisplayPort 1.2対応ケーブル(1.5m)
- 台座裏の滑り止め(予備)
- 台座固定用ねじ x3 + 簡易プラスドライバー
台座裏の様子。
白くて分かりにくいかもしれませんが、6個の丸は滑り止めになっています。
台座表側の様子。
取り付け時は四角枠内の2つの突起の位置を合わせます。
スタンド側の穴と台座側の突起を合わせたら、3か所を付属のねじで固定します。
それで取り付けは完了です。
モニター本体正面の様子。
画面を表示していないので少し映り込んでいますが、非光沢パネルなので使用時の映り込みはありません。
高さを一番低くした場合、机からモニター底面の距離は約9.8cmです。
本体正面で一番高くした様子。
机までの距離は約19.2cmです。
スタンドと台座の接続部には、角度を調整するための目盛があります。
真正面を向けたり、トリプルディスプレイで左右の角度を調整する時に便利です。
モニター本体を側面から見た様子。
モニターを最大限上向きにした様子。
モニターを最大限下向きにした様子。
下向きで使うケースは少ないので、上向きよりも角度が浅めです。
モニターを最大限左向きにした様子。
もちろん逆向き(右向き)にもできます。
モニターをピボットした様子。
回転できるのは下フレームが左にくる向きだけです。
逆回転は行なえません。
ピボットした状態で一番低くすると、机までの距離は約1.5cmになります。
ピボットした状態で一番高くすると、机までの距離は約9.2cmです。
幅140cm x 奥行75cmの机にモニターを設置した様子。
24.5インチなので、もう少し前に置いても良いでしょう。
台座の奥行は短めです。
モニターとキーボードの間に液タブや板タブを配置することもできます。
Pixio PX5 HAYABUSA2の視野角について
IPSパネル採用で視野角は178°(H)/178°(V)です。
真横や真上から見なければ、色変化を感じることはありません。
正面、斜め上、斜め横から見た画像を撮影したので、ご確認ください。
※画像上部中央が波打っているように写っていますが、実際には問題ありません(肉眼では見えません)
Pixio PX5 HAYABUSA2のフレームレスデザイン
Pixio PX5 HAYABUSA2はフレームレスデザインなので、枠(フレーム)が目立ちにくくなっています。
※マルチモニター(デュアルやトリプル)をする時に特に有効です
上と左右のフレームは約1mmで、表示領域は4mmほど内側になります。
下側のフレームは約1.8cmで、表示領域は1mmほど内側です。
Pixio PX5 HAYABUSA2のOSDメニュー
OSDは大きく分けて9つのメニューに分かれています。
Input Sourceでは入力端子を選択できます。
右上のResolutionで解像度とリフレッシュレートを確認可能です。
NVIDIAのビデオカードを使っている場合はNVIDIAコントロールパネル>解像度の変更>PC 1920 x 1080>240Hzを選択して適用ボタンをクリックしてください。
Ultra HD、HD、SDで1080p、1920 x 1080(ネイティブ)では60Hzまでしか選択できません。
PC 1920 x 1080が表示されない場合はパソコンを再起動しましょう。
Brightness/Contrastでは明るさやコントラストを変更できます。
上の画像で項目がグレーアウトして変更できなくなっている理由はHDRをオンにしているからです。
Windows10でHDRを使う場合はデスクトップで右クリック>ディスプレイ設定>HDRのゲームとアプリを使用するをオンにします。
その後にすぐ上のWindows HD Color設定から変更を行ってください。
Color Settingではガンマ値やモード、色温度などを変更できます。
Picture Quality Settingではシャープネスや応答速度を変更できます。
応答速度(オーバードライブ)はHighが高速でMiddle、Lowの3段階になります。
差を知覚できない(残像が気にならない)場合はOffでも問題ないそうです。
オーバードライブの表記についてわかりにくいとの声を頂きましたので回答させて頂きます。
Highにすると応答速度が速くなるという認識で問題はないのですが、OffもHighも違いが感じられないという方がほ…続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/4HpXmp8y5x
— Pixio_Japan【公式】 (@PixioJapan) February 8, 2020
Display Settingではアスペクト比の項目のみです。
この項目は基本的にさわる機会が無いかと思います。
Audio Settingではミュートやボリュームの変更を行えます。
PX5 HAYABUSA2にはスピーカーが無いので、イヤホン端子用の設定項目です。
OSD SettingではOSDメニューの言語や表示位置などを変更できます。
日本語の他に英語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、スペイン語、フランス語を選択可能です。
User Setupでは好みの設定をセーブ/ロードできます。
Other SettingではFreeSync(Adaptive Sync)やHDRのオン・オフ、リセットなどを行えます。
Pixio PX5 HAYABUSA2の照準(クロスヘア)について
PX5 HAYABUSA2にはFPSやTPSで便利な照準を表示する機能があります。
形状は3種類、色は黄色と赤色の2種類です。
操作スティックを右に倒すと黄色表示、赤色表示、非表示を切り替えられます。
形状の変更はOSDメニュー>Other Setting>Crosshair(LoS)で行ってください。
Pixio PX5 HAYABUSA2とG-SYNC Compatible
PX5 HAYABUSA2は認証モデルではありませんが、FreeSync対応なのでG-SYNC Compatibleを使用できます。
設定方法はOSDメニュー>Other Setting>FreeSync(Adaptive Sync)をオン。
その後にNVIDIAコントロールパネル>G-SYNCの設定>G-SYNC、G-SYNCとの互換性を有効化>ディスプレイを選択>選択したディスプレイモデルの設定を有効化>適用ボタンをクリックします。
Pixio PX5 HAYABUSA2の長所
- 240Hz + IPSパネル + 24インチはレア
- 27インチ240Hz + IPSだとLG 27GN750-BやALIENWARE AW2720HFがありますが、24インチクラスの240Hzモニターだと他社製品はほぼTNパネルなので、IPS採用のPX5 HAYABUSA2はレアです。
視野角が広く、調整機能も優秀なので、HAYABUSA2は色変化が起こることがありません。
※以前レビューしたPixio PX279RP(27インチ240Hz + TN)は良いモニターですが、高さ調整できない為、色変化が気になりました - 十分な応答速度
- プロゲーマーレベルに目が良ければ分かるのかもしれませんが、わたしには応答速度0.1ms対応のAcer VG240YSbmiipxとの差が分かりませんでした。
PX5 HAYABUSA2(最高1ms)でも残像が気になることは全くなかったので、普通の人であれば応答速度は十分なはずです。 - 価格が手頃
- TNで最安の240Hzモニターには少し負けますが、IPS採用で発色や視野角で勝ることを考えると価格は手頃です。
2020/02/09現在、PX5 HAYABUSA2の価格は44,980円で、キャッシュレス払いだと5%OFFの42,731円となります。
Pixio PX5 HAYABUSA2の短所
PX5 HAYABUSA2はスペック的にも性能的にも穴のないゲーミングモニターですが、一点だけ気になることがありました。
それは電源ケーブルのアース端子の幅が狭いこと。
わたしはパナソニック WH2881P(変換アダプタ)とエレコム T-Y3A-3720WH(3P対応電源タップ)を使ってアースを取るようにしているのですが、HAYABUSA2の電源ケーブルのアース端子は取り付け不可でした。
パソコンや他社製モニターの電源ケーブルで取り付けられなかったことは今まで無いので、HAYABUSA2のものがほんの少し狭いのだと思います。
Pixio PX5 HAYABUSA2のレビューまとめ
PX5 HAYABUSA2を設置してからゲームを10時間ほどプレイしましたが、とにかく快適です。
240Hzのヌルヌル動く感じを味わうと、低リフレッシュレートのモニターにはもう戻れません。
ただ、ハイスペックなビデオカードが必要なことだけは注意しましょう。
ゲームにもよりますが、わたしが使っているRTX 2070 SUPERだとパワー不足な感じがあるので、可能であれば2080 SUPERや2080 Tiと一緒に使うのがオススメです。