43型IPS 4Kモニタ(ディスプレイ) Philips BDM4350UC/11のレビューをします。
27インチ4Kモニタを買ったけど小さかった、大型4Kモニタの購入を検討しているなんて方は、ぜひ読んでいってください。
まずはスペックの確認から行ってみましょう。
パネル種類 | IPS |
---|---|
パネルの光沢 | 半光沢(ハーフグレア) |
パネルサイズ | 42.51 インチ(108 cm) |
解像度 | 3840 x 2160 px |
応答時間 | 5 ミリ秒(GTG) |
明るさ | 300 cd/m² |
コントラスト比 | 1200:1 |
ピクセルピッチ | 0.2451 x 0.2451mm |
視野角 | 178º(横)/178º(縦) |
入力端子 | VGA, DisplayPort x2, HDMI(2.0) x2 |
フリッカーフリー | 対応 |
スピーカー | 7W x2 |
保証 | 5年 |
Philips(フィリップス) BDM4350UC/11のレビュー
箱の大きさは、106 x 67 x 16cm。
家族に見つからないように、こっそり受け取り・設置するのは難しいでしょう。
製品内容(付属品)は下記。
- 台座(脚) x2
- USB3.0ケーブル
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- DisplayPortケーブル
- 3.5mmステレオミニケーブル
- VGA(D-sub)ケーブル
- マニュアルCD
- ネジ
- クイックスタート
- データシート
モニタ背面の様子。
端子類の様子。
左から、HDMI x2、DP x2、VGA、AUDIO IN、ヘッドホン端子。
下段にはUSB3.0ハブが、4ポートあります。
上部の赤枠は電源端子。
その下にあるのは、0 ワットハードスイッチ。
左端にあるのは、OSDメニュー操作兼電源スイッチ。
組み立て方
組み立てといっても台座を付けて、ネジ止めするだけ。
ベッドの上にモニタをのせると、作業しやすいと思います。
モニタ側にLRの記載がありますし、台座側には突起があるので、左右を間違えるようなことはありません。
ちなみに、モニタと設置面のすき間は6.5cmです。
消費電力について
SANWA SUPPLY TAP-TST8を使って、消費電力を計測しました。
※輝度は10きざみ。
輝度 | 消費電力 |
---|---|
100 | 91.6W |
90 | 83.6W |
80 | 77.1W |
70 | 69.1W |
60 | 62.8W |
50 | 56.6W |
40 | 50.8W |
30 | 45.2W |
20 | 39.8W |
10 | 34.6W |
0 | 29.8W |
映り込みについて
半光沢(ハーフグレア)なので上記画像のようにそれなりに映り込みはあります。
PC接続時は、動画や明るい背景だと全く気にならないレベルです。
暗い場面や背景の場合は、ぼやっと映り込みます。
非光沢(ノングレア)のLG 27MU67-Bと並べた様子です。
ノングレアと比べると、映り込み方がシャープです。
とは言っても、通常の光沢パネル(グレア)よりは、かなりマシでしょう。
設置位置(距離)について
わたしは、奥行74cmの机で使っていますが、ちょっと近いぐらいの感じです。
もう少し距離を離すにこしたことはありませんが、イスの高さ調整や慣れでどうにかなる範囲かと思います。
長所
- 大きいは正義
- 動画を見ると迫力があって、かなりいい感じ。
個人的には、Sublime Textのタブやメニューの文字サイズが見やすくなったことが、嬉しいです。 - IPSパネルである
- 現状、大型4KモニタはVAパネルがほとんどなので、IPSは貴重です。
ピクセルが歪んでないのもポイント高い。
また、左右の色差などが気にならないのもありがたいです。 - 入力の種類が豊富
- HDMI 2.0 x2 + DP x2が搭載されているのは、かなり利便性が高いでしょう。
VGA(D-sub)はなくてもいい気がしますが。 - 入力端子が横向きである
下向きだとケーブルが挿しにくいことがあったので、わたしは横向きの方が好みです。
端子にホコリが溜まりやすいというデメリットもありますが。
できたら、端子の保護キャップが付いていたらなと思います。- OSDメニューの操作がしやすい
- ゲームパッドの十字キーみたいな感じなので、とても扱いやすいです。
ボタンが複数個ないので、押し間違えもありませんし。 - 入力切り替えが楽
- 最短3回で入力切り替えが行えます。
※OSDメニュー>OSD設定>User Keyに入力をショートカット割り当てする必要あり。 - 保証が長い
- 5年保証というのは安心感がありますね。
短所
- スピーカーの音質が残念
- モニタ付属のスピーカーなので、オマケ程度に考えていた方が良いでしょう。
音がモニタ裏というか、下向きになっている感じがあります。 - スイッチの位置がダメ
- 待機中の消費電力ゼロにする0 ワットハードスイッチの位置がダメ。
押せないことはないが、モニタの表側からは操作しにくい感じです。
どうせなら、OSD操作ボタンの近くに設置すれば良かったのに。 - モニタのOFFが面倒
- モニタをOFF(非表示)にする方法は、OSD操作ボタンを長押しか、ハードスイッチを切り替えるかの2つです。
スイッチは場所的に押しにくいし、ボタンは3秒ぐらい長押ししないといけません。
そのため、パッと消したい人は、ちょっとイラつくかもしれないです。
補足
初期設定では、4K60Hzに対応していないので、変更を行う必要があります。
行わない場合は、4K30Hz出力となります。
設定方法
OSDメニュー>設定>DisplayPortを1.2に。
OSDメニュー>設定>MHL-HDMI1,MHL-HDMI2を2.0に変更します。
思ったこととか
4K対応の40型超えで、IPSパネル、さらに価格も安め(購入時77,560円)と、かなりお得感がある製品です。
もし、これにリモコンが付いていたら、きっと最強と呼んで褒め称えていたでしょう。
わたしはこれまでノングレア派でしたが、BDM4350UC/11を買ってみた印象は悪くありません。
色が鮮やか目に映るので、動画はキレイに見えますし。
真っ暗な背景でテキスト入力しかしない、映り込みは絶対に嫌だという人には向きませんが、そういうことでなければ良いモニタです。
ノングレアの鉄板モデルを待つという手もありますが、そういった製品がいつ発売されるか分かりませんし、今すぐ大型4Kモニタが欲しいなら、選択肢に入れて損はないでしょう。
追記
2017/03/02追記
IODATAから49型でリモコン付きの4Kモニター LCD-M4K491XDBが発売されています。
設置場所に余裕がある、リモコンが欲しいということであれば、そちらを検討してみても良いかもしれません。