MSI Radeon RX 5700 XT EVOKE OCのレビューをします。
同製品はPCIe4.0(Gen.4)対応のビデオカードで、5700 XT搭載モデルとしては価格が安いことが特徴です。
GPU | AMD Radeon RX 5700 XT |
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バスインターフェース | PCI Express 4.0 x16 |
ブーストクロック | 最大1945 MHz |
メモリ容量(バス幅) | GDDR6 8GB(256bit) |
メモリクロック | 14000 MHz |
補助電源 | 8pin + 6pin |
サイズ | 254 x 129 x 51 mm |
スロット占有数 | 2.5?スロット |
出力端子 | DisplayPort x 3(v1.4),HDMI 2.0b x1 |
保証 | 1年(通常は2年?) |
MSI Radeon RX 5700 XT EVOKE OCのレビュー
MSI Radeon RX 5700 XT EVOKE OCのパッケージは、ビデオカードのものとしてはよくあるサイズ感です。
代理店はアスクになります。
パッケージ側面には型番シールが貼られています。
白くなっている部分はシリアルナンバーです。
アスクの管理番号はVD7054となります。
パッケージを開封した様子。
ハガキサイズの保証書が入っているので、失くさないようにしましょう。
ビデオカードがパッケージに収まっている様子。
パッケージ上の黒い紙パッケージ(msiと書いてあるもの)には付属品が入っています。
付属品はクイックユーザーガイドとmsi製品の冊子のみです。
PCIe補助電源ケーブルなどは付属しません。
ビデオカード本体ファン側の様子。
同製品のファンは60℃以下だと無回転、超えると回転し始める仕様です。
使い始める前にファンの上にあるシールをはがしましょう。
本体端子側から見た様子。
ヒートシンクがごっついです。
本体後部側の様子。
穴が幾何学模様?のように空いていて、空気の通り道になっています。
本体を上部から見た様子。
PCIeの補助電源端子はやや奥まったところに配置されています。
端子側の様子。
出力端子にはホコリ侵入防止用のキャップが付いています。
注意点はクーラーが大型なことです。
ブラケットは2スロットですが、厚みは2.5スロットほどあります。
また、高さもブラケットから飛び出る大きさです。
バックプレート側の様子。
一般的なものとは違い、同製品のバックプレートはクーラーと一体です。
ベンチマーク結果
5700 XT EVOKE OCを使って、3DMARKのベンチマークテストを行いました。
比較対象は以前計測したGIGABYTE GV-N2070WF3-8GCとEVGA GeForce RTX 2080 SUPER XC ULTRA、EVGA GeForce RTX 2080 Ti FTW3 ULTRA HYBRIDのスコアです。
5700 XT EVOKE OC | GV-N2070WF3-8GC | 2080 SUPER XC ULTRA | 2080 Ti FTW3 Hybrid | |
FireStrike | 27,630 | 21,767 | 28,824 | 36,832 |
FireStrike Extreme | 13,334 | 10,079 | 13,968 | 17,465 |
FireStrike Ultra | 6,774 | 4,967 | 6,869 | 8,522 |
TimeSpy | 9,498 | 8,673 | 11,165 | 15,135 |
TimeSpy Extreme | 4,283 | 4,052 | 5,328 | 7,056 |
FireStrike(DirectX 11)では2080 SUPERには届かないもののかなり近いスコアが出ています。
その一方でTimeSpy(DirectX 12)では差が開く結果でした。
2080 SUPER XC ULTRAとの価格差は4万円ぐらいなので、5700 XT EVOKE OCのコストパフォーマンスはかなり優れていると言えます。
※RTX 2070,2080 SUPER,2080 TiはPCIe3.0(Gen.3)環境での計測、5700 XTはPCIe4.0(Gen.4)環境での計測となります。
※現状PCIe4.0環境を構築するにはAMD CPU+X570チップセットが必要になりますが、5700 XTの性能的にPCIe3.0接続との大きな差は出ないはずなので、無理をして用意する必要はありません。
短所
- フルロード時はそれなりにファンの音がする
- 60℃まではファンが無回転なので静かですが、ゲーム中は60℃を超えるのでかなりの勢いでファンが回ります。
ヘッドホンをしていれば気になりませんが、スピーカーを使っている人は気が散るかもしれません。
長所
- 価格が安め
- 5700 XTのOC版搭載モデルとしては価格が安めです。
わたしが購入した時は一番安い5700 XTビデオカードでした。 - 光らない
- LED点灯が好きな方は不満かもしれませんが、わたしは不要派なので嬉しいです。
わざわざソフトで消す手間がありませんし。 - フルHD解像度なら十分戦える
- ボーダーランズ3をフルHD(1920x1080px)の高設定でプレイすると平均90FPS、中設定なら160FPS近く出ます。
WQHD(2560x1440px)を高めの設定は難しいかもしれませんが、フルHDでは十分戦える性能です。
思ったこととか
楽天ビックで購入したらバルク品扱いでした。
※領収書にバルクと書いてある状態
販売ページに記載があれば全く問題ありませんが、そんな表示はなかったので少々不満です。
そのおかげでキャンペーンもらえるはずだったゲーム2本が入手できませんでした。
これに関しては改善して欲しいと思います。