TITAN X (Pascal)・GTX 1080 Ti向け簡易水冷化キット EVGA 400-HY-5388-B1のレビューをします。
お持ちのGTX 1080 Ti Founders Editionが熱くて困っている、夏が不安だという方はぜひチェックしていってください。
EVGA 400-HY-5388-B1のレビュー
パッケージの様子。
製品内容(付属品)は下記。
- シュラウド(カバー)
- ヒートシンク+ファン
- ラジエーター+ファン+ヘッド
- マニュアル
- ネジ類
シュラウド表側の様子。
シュラウドの裏側はかなり安っぽいです。
ヒートシンク表側の様子。
同製品ではシロッコファンが採用されています。
ヒートシンク裏側はサーマルパッドだらけです。
取り付ける際は、全ての剥離シートを取らなければなりません。
ラジエーターはAsetek製です。
ヘッドにはあらかじめグリスが塗られています。
マニュアルは、画像付きで取付手順が記載されています。
ただし、GTX 1080/1070向けHybridキットの使い回しです。
EVGA GTX 1080 Ti FEに400-HY-5388-B1-02を取り付けた様子。
ベンチマーク結果
取付前と取付後で、温度やベンチマークスコア(Heaven Benchamark Extreme)などを比較しました。
取付前(FE) | 取付後(Hybrid) | |
---|---|---|
アイドル時温度 | 40℃ | 30℃ |
ベンチマーク時温度 | 84℃ | 45℃ |
最大クロック | 1822MHz | 1873MHz |
ベンチマークスコア | 4380 | 4631 |
※室温は28.5℃
長所
- よく冷える
- Founders Editionの時に比べると、断然冷えます。
ベンチマーク時で30℃以上違うので、夏も安心です。 - ベンチマークスコアが上がる
- FEの時は熱の問題で、すぐにクロックダウン(1600MHz台)していましたが、簡易水冷化後は高いクロック(1800MHz台)が維持される為、ベンチマーク結果が良くなりました。
※クロックの上下動が全くなくなる訳ではありません
短所
- デフォルトでは結構うるさい
- 何も設定しない状態だと、かなりの回転数でファンが回るのでうるさいです。
静かに運用する為には、PrecisionX OCなどのツールで、ファンカーブを調整する必要があります。 - マニュアルが少し雑
- 懇切丁寧に解説されたマニュアルではないので、よく読んだ上で脳内補完をしてあげないといけません。
取り付けについて
パッケージの開封から、取付・設置完了までに1時間半~2時間程度かかりました。
時間に余裕を持って作業することをオススメします。
注)分解・取付作業には精密ドライバーセットが必須です。
購入について
2017年5月20日時点では、amazon.com(アメリカ)で取り扱われていない為、わたしはB&Hで購入しました。
購入手順については、別記事にまとめてあるので、そちらをご覧ください。
EVGA製品をB&Hで購入・個人輸入する方法
思ったこととか
すでにGTX 1080 Ti Founders Editionなどを所持していて、熱問題をどうにかしたいということであれば、400-HY-5388-B1を購入するのも有りだと思います。
ただ、取り付けや処分(オークションとか)の際に手間がかかるので、面倒ではあります。
これからGTX 1080 Tiを買うのであれば、SC2 HYBRID(簡易水冷モデル)か、オリジナルファンモデル(空冷)がオススメです。