27インチWQHD液晶モニター Dell S2716DGのレビューをします。
同製品はG-Sync対応のゲーミングモニターで、リフレッシュレート144Hzに対応していることが特徴です。
まずはスペックをチェックしていきます。
パネル種類 | TN |
---|---|
パネルの光沢 | 非光沢 |
パネルサイズ | 27 インチ |
解像度 | 2560 x 1440 px |
応答時間 | 1 ミリ秒 |
明るさ | 350 cd/m² |
コントラスト比 | 1000:1 |
ピクセルピッチ | 0.2331 x 0.2331mm |
視野角 | 170º(横)/160º(縦) |
入力端子 | DisplayPort x1, HDMI(1.4) x1 |
スピーカー | 無し |
保証 | 良品先出しサービス3年+ハードウェア限定保証1年 |
メーカー製品情報ページ
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Dell S2716DGのレビュー
パッケージに伝票直貼りの状態で届きました。
へこみや汚れが結構ありましたが、製品には問題なかったので良しとします。
サイズは71×21.5x45cmです。
外側に製品保証書ラベルが貼られているので、捨てない方がいいかもしれません。
パッケージを開けた様子。
付属品がこんな形で収まっています。
付属品は下記。
- スタンド
- 台座
- 取扱説明書
- ドライバーCD
- DisplayPortケーブル
- USBケーブル
- 電源ケーブル
※HDMIケーブルは付属しません。
本体表側の様子。
フレームレスデザインになっています。
本体右下の底面に電源ボタンとOSD操作ボタンがあります。
実際に使用した時の表示領域はパネル全面ではありません。
上左右は約7mm、下は約2mmの隙間が空きます。(非表示領域)
本体背面の様子。
100mmのVESAマウントに対応しています。
端子類の様子。
左から電源端子、メンテナンス用端子、ライン出力、DisplayPort、HDMI、USBハブ用端子、USB3.0 x2となっています。
側面(本体正面から見ると左側)には、USB 3.0 x2とヘッドホン端子があります。
モニター本体にスタンドを取り付けた様子。
取説にも書いてありますが、カチッと鳴るまでしっかりと固定する必要があります。
スタンドにある穴は、ケーブルをまとめる為のものです。
スタンドに台座を取り付けた様子。
台座は底面にある手回しネジで、固定してあげる必要があります。
組み立てが完了した様子。
台座の左下には、nvidia G-SYNCのシールがあります。
モニターを上向きにした様子。
最大で22°までとなっています。
モニターを下向きにした様子。
最大で5.5°までとなっています。
モニターを一番高くした様子。
高さは約54.6cmとなります。(デスク表面からモニター上面までの距離)
モニターを一番低くした様子。
高さは約41.6cmとなります。
ピボット回転(90°)した様子。
画像では側面USBポートが上に来ていますが、逆に90°回転させて下にすることも可能です。
長所
- 3年の良品先出しサービスが付いている
- モニターが壊れたり、調子が悪い時はサポートに連絡すれば、最短翌営業日に代わりの製品を送ってもらえます。
先出しなので、交換品を受け取ってから、あとで故障品を送り返す形です。
その為、ダウンタイム(使えない時間)を最小限にすることができます。 - FPSをかせぎやすい
- WQHD(2560×1440)なので、FHD(1920×1080)でゲームするよりは重いですが、4K(3840×2160)よりは当然軽くなります。
軽い分、FPSを稼げるので、よりゲームを快適(ヌルヌル)に楽しむことが可能です。
ただ、最新のゲームを最高設定で安定的に100Hz以上出すのは難しいです。
軽いゲームなら出るのでしょうが、重いゲームの場合はSLIやCrossFireが必要になります。 - スタンド・台座の出来が良い
- 多くのDell製モニターに言えることですが、スタンド・台座の出来がとても良いです。
上下左右の角度調整、高さ調整が細かく行えるので重宝します。 - 安い
- 現在発売されているG-Sync対応のWQHD液晶モニタとしては最安です。
次に安い製品とは約9,000円の差があります。
短所
- TNであること
- 7~8年ぐらい前に買ったTN液晶モニタに比べれば、かなり進化していると思います。
だからといって、現在のIPSパネルと戦える訳ではありません。
左右の色変化は気になりませんが、上下の色変化はシビアです。
チェアに座って作業している時とリクライニングした時で、結構色が変わってしまいます。
上下の視野角が狭いので、仕方ないことではあります。
これを避けるにはモニターの高さを細かく調整する、もしくはIPSパネル採用の製品を選ぶほかありません。 - ボタンが押しにくい+電源ボタンが光る
- OSDメニューの操作ボタン、電源ボタンはモニタ本体右下に設置されていますが、正直押しにくいです。
もう少し出っ張ってくれていたらと思わずにはいられません。
また、電源ONの状態の時は電源ボタンが白く光ります。
良い姿勢で作業している時は気になりませんが、リクライニングすると視界に入るので目障りです。
仕方がないので、わたしは養生テープで対処しました。
Dell S2716DGの色設定
下記はamazon.com(米尼)のカスタマーレビューに記載されている設定となります。
設定が合わなければ、リセットするなり、微調整するなりしてください。
Nvidia コントロールパネル>デスクトップ カラー設定の調整
明るさ:50%
コントラスト:50%
ガンマ:0.60%
デジタル バイブランス:70%
色相:0
右下の適用ボタンをクリック。
DELL Monitor settings(モニターのOSDメニュー)
輝度:26%
コントラスト:75%
色>プリセットモード>ユーザーカラー
赤:97%
緑:99%
青:96%
G-Syncの設定手順
1.NVIDIA製ビデオカードとS2716DGをDisplayPortで接続します。
2.パソコンを起動します。
3.デスクトップ上で右クリック>NVIDIA コントロールパネルをクリック。
4.解像度の変更>リフレッシュレートを144Hzに変更>右下の適用ボタンをクリック。
5.確認ダイアログが表示されたら、はいをクリック。
6.G-SYNCの設定>G-SYNCの有効化にチェックが入っていることを確認する。
7.モニターのOSDメニューを表示>解像度:2560×1440,144Hz G-SYNCモードと表示されているのを確認すれば、設定は完了です。
※OSDメニュー>ディスプレイ>応答時間>高速に設定すると、WEBブラウザでスクロールするだけでものすごく残像感が出るので、ご注意ください
G-Sync・高リフレッシュレート(144Hz)の効果
G-Syncのおかげで、絵の上と下がズレる現象(テアリング)が抑制されるので、目が疲れにくく、快適になりました。
また高リフレッシュレートが出ている時は、考えていた以上にヌルヌル動いていると感じます。
一度高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使うと、60Hzには戻れないなどと聞きますが、その意味がようやく分かりました。
たぶん、今後は高リフレッシュレートモニターを買い続けると思います。
32インチの4Kモニターから乗り換えて感じたこと
32インチ4Kモニターを等倍表示(100%)で使うと、テキストが小さくてツラかったのですが、27インチWQHDに変えてからは文字が大きくなり、等倍表示でもだいぶ楽になりました。
4Kの方で125%表示を試したりもしましたが、アプリケーションによっては対応していない(テキスト以外が小さいままなど)場合があったので、諦めた次第です。
解像度が小さくなって感じたのは、縦が狭くなったなということ。
WEBブラウザでスクロール回数が増えたことで、気になりました。
横に関しては、ちょっと狭くなったな程度です。
購入候補に挙がった他の製品
ASUS PG279QはG-Sync・165Hz対応のIPS液晶モニターです。
スペック的にはS2716DGよりも上で憧れていたのですが、少しお高いこととサポートに不安があったので、候補から外しました。
EIZO FORIS FS2735の方はFreeSync・144Hz対応のIPS液晶モニター。
5年保証、代替機貸出などサポート面では問題ありませんが、G-Sync非対応であること、値段がかなりお高いことからやめました。
思ったこととか
厳密に色を求める作業をしない、安いゲーミングモニターが欲しいということであれば、十分にオススメできる製品です。
ただ、選択肢として、Dell製で27インチ・WQHD、G-Sync対応・144Hz、IPSパネルという製品があれば良かったなと思います。
上記スペックでPG279Qよりも安ければ、迷わずそれを選んでいたでしょう。
IPSは応答速度では劣るものの、視野角が広く、色変化も少ないですし。
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追記
2018/11/11現在は、Dell ALIENWARE AW2518Hを使用しています。
こちらはG-sync + 240 Hz対応の24.5 インチモニターです。
解像度はフルHD(1920x1080px)となっています。