802.11ac対応の格安無線LANルーター TP-Link Archer C20のレビューをします。
TP-Linkを知らない方の為に簡単に紹介すると、同社は中国(深セン)に本社を置き、世界39ヶ国に子会社や支社を展開している企業。
(ティーピーリンクジャパン株式会社の設立は2015年11月)
累積出荷台数は8億台を超え、120以上の国のユーザーに対してネットワーク製品を提供しているそうです。
TP-LINKの歩み
Wikipediaには、2013年にWLAN機器の世界市場シェア42.2%を達成とあります。
2016年12月17日にamazon.com(アメリカ)のルーター部門売上順位を確認してみたところ、TOP20に6つもTP-Link製品が入っていました。(1位、2位を含む)
スゴイ会社なのが分かったところで、まずはスペックの確認から始めましょう。
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応 最大433Mbps + 300Mbps |
---|---|
インターフェイス | 10/100Mbps x 1ポート(WAN) 10/100Mbps x 4ポート(LAN) USB2.0 x 1ポート |
IPv6 | 対応 |
サイズ | 230 x 144 × 35mm |
保証 | 3年 |
メーカー製品情報ページ
TP-Link Archer C20のレビュー
パッケージには、推奨利用環境(戸建ては2階建て、マンションは3LDK、利用人数は4人)と記載されています。
ルーターを選ぶ時の目安になるので、WEBサイトの方にも掲載して欲しいです。
比較ページもあると便利かと思います。
製品内容は下記。
- 本体+アンテナ
- クイックインストールガイド
- 保証書
- 冊子
- LANケーブル
- ACアダプタ
本体の様子。
表面は紺色で、切子の様な加工がなされています。
光のあたり具合で銀色に見える部分もあります。
筐体の質感は、値段なりといったところでしょう。
アンテナを横に倒した様子。
アンテナを後ろに倒した様子。
本体後部の様子です。
左からWPS/Reset、Wi-Fiオンオフ、WAN、LAN x4、USBポート、電源オンオフ、電源挿込口となっています。
横から見た様子。
本体の形は逆台形型です。
長所
- 安い
- 3千円台で802.11ac対応無線LANルーターが手に入るのは、すごいことです。
- 3年保証
- パッケージを見て、初めて3年保証であることを知りました。(通販で購入)
アピールポイントになることですし、WEBサイトの方にも載せて欲しいです。
短所
Wifi速度計測
Cloudcheckというアプリを使って、ルーターとスマホ間の速度を計測しました。
比較対象は現在使っているNEC AtermWG1800HP2(1300Mbps + 450Mbps)です。
計測場所は、ルーターから50cm、壁を挟んだ隣の部屋、ルーターから一番遠い玄関の3か所としました。
Archer C20 | WG1800HP2 | |
---|---|---|
ルーターから50cm | 302.6Mbps(Ping 1.9ms) | 351.9Mbps(Ping 0.7ms) |
隣の部屋 | 259.7Mbps(Ping 0.7ms) | 339.9Mbps(Ping 2.9ms) |
玄関 | 137.9Mbps(Ping 0.8ms) | 209.2Mbps(Ping 2.3ms) |
スペックで勝るWG1800HP2の方が良い結果となりました。
WG1800HP2は3階建て・4LDK向け、Archer C20は2階建て・3LDK向けなので、当然と言えば当然です。
もし、8千円台半ばのWG1800HP2が3千円台半ばのArcher C20に負けたら、立つ瀬が無いですし。
だからといって、Archer C20が使えないということではありません。
普通に安定していますし、2階建て・3LDKまでの環境で使うのであれば問題ないでしょう。
ただ、それ以上の大きさの家、インターネット回線が1Gbps、NASなどで頻繁にファイル転送をするという場合は、スペック的にボトルネックになる可能性が高いので、上位のモデルを検討した方が良いかと思います。
思ったこととか
わたしにとって初めてのTP-Link製品ということで、お安いArcher C20を今回購入しましたが、思っていたよりWG1800HP2との差が少なくて驚いています。
個人的に気になっているのは、Archer C20からArcher C5400、Archer C3150などの上位モデルに変えた時、どの位性能(速度)が上がるかということ。
機会があれば、比較してみたいと思っています。
まぁ、予算がないのでいつになるかは分かりませんが。