同製品はデュアルワイヤレス接続(2.4GHz+Bluetooth)に対応したゲーミングヘッドセットで、音質が優れていることやバッテリー持ちが良いことなどが特徴です。
現在販売されているラインナップではArctis Pro Wirelessの下位、7の上位モデルにあたります。
型式 | 密閉型 |
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ドライバーサイズ | 40mm |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 32Ω |
接続 | USBレシーバー(2.4GHzロスレス) + Bluetooth |
対応機器 | PC,Mac,PlayStation, モバイル機器,Nintendo Switch,VR |
保証 | 1年間 |
SteelSeries Arctis 9 Wirelessの外観と付属品
Arctis 9 Wirelessのパッケージサイズは23.7 x 23.6 x 7.1cm。
パッケージ裏側の右上には保証シール(株式会社ゲート)が貼られています。
開封口についている封印シールは粘着力が高く跡が残りやすいので、剥がさずにカッターで切るだけにしておくのが無難です。
パッケージから中身を引き出した様子。
実際には右側のものがオレンジ色の紙(左側)で保護されている状態で収まっています。
製品内容(付属品)は下記。
- ヘッドセット本体
- USBケーブル
- ワイヤレスレシーバー
- 取扱説明書
本体を前から撮った様子。
マイクを伸ばした様子。
使わない時に収納しておけるのは便利です。
マイクをミュートをすると先端上部が赤く光ります。
クッションの内径は6.3(縦) x 5.1(横)cm。
わたしが使った場合、耳の上側はスッポリ収まり、耳たぶは少し挟まれる感じになります。
本体を後ろから撮った様子。
左側の上部にはChatMixコントロールダイヤルがあります。
これはゲーム音量とボイスチャット音量のバランスを調整するものです。
右側の上部には音量調整ダイヤルがあります。
Windows 10のシステムボリュームとは連動しないタイプです。
その下はマイクミュートボタン。
押し込んだ状態がマイクオン、逆はミュート状態になります。
本体底面側の様子。
上からBluetoothボタン、LED、電源ボタン、microUSB端子、ステレオミニ端子です。
ペアリング状態の時LEDは白く点滅し、充電中はバッテリーの状態を色で表します。
※電源オン・オフ直後にも数秒間表示されます
緑:100-50%
黃:49-20%
赤:19-10%
赤(高速点滅):9-1%
ヘッドセット側面の様子。
Arctis 5 2019 Editionなどでは外周部にRGB LEDが搭載されていますが、Arctis 9 Wirelessにはありません。
ヘッドバンドはこの部分のベルクロで留められています。
はがして緩めにすれば、頭頂部にかかるテンションを弱くすることが可能です。
Arctis 9 Wirelessには金属部分の長さを変更する機構がありません。
SteelSeriesユーザーにはお馴染みのヘッドバンドでフィット感を調整する形です。
わたしと同じく頭が大きい人には少しキツいかもしれません。
そういった場合はベルクロを使って調整しましょう。
microUSBケーブルはロゴ付きですが、特に変わったことはありません。
ワイヤレスレシーバーの方はUSB端子がL字になっています。
ワイヤレスレシーバー裏面にはPC-Playstationの切り替えスイッチがあります。
ヘッドセットとレシーバーはあらかじめペアリングされているので、Connectボタンは通常使いません。
レシーバーの後ろ側にはGAME IN端子とLINE OUT端子があります。
音質について
完全に同等ではないですが、同価格帯の有線製品と比べても違和感がないレベルに仕上がっています。
ゲームにおいて足音や音の方向を聞き取るのも問題ありません。
DTS Headphone:Xをオンにして調整すれば、より分かりやすくなります。
ワイヤレスヘッドセットで音楽を聞くとぼやっとしたり、一枚膜がはっていると感じる製品もありますが、それもありません。
マイクは特別高音質ではないですが、問題なく使用できるレベルです。
設定ソフトで調整が可能なこともメリットになります。
デュアルワイヤレス機能について
※下位のArctis 7は非対応
この機能では2.4GHzでPCと接続、Bluetoothでスマホと接続して、両方の音声を同時に鳴らすことが可能。
PCではゲーム音声、同時にスマホで音声通話、もしくは家の中ではPCに、外ではスマホで音楽を聞くみたいな使い分けもアリです。
ワイヤレス接続の安定性について
以前試したArctis 7 2019 Edition(ワイヤレスヘッドセット)も同様に問題なかったので、わたしはSteelSeriesのワイヤレス製品の安定性に信頼をおいています。
装着感について
イヤークッションは柔らかくつぶれやすい傾向ですが約2.3cmの厚みがあり、長時間付けていてもOK。
頭頂部のバンドはヘッドセットの重さを上手く分散してくれるので、こちらも快適です。
一般的なヘッドセットとは違い、両側面のバンドを長さ調整をする機能は無いものの、頭頂部バンドのテンションで調整出来るので全く問題ありません。
わたしは小さい頃から頭が大きく、現在も日本人としてはかなり大きい方ですが、Arctis 9 Wirelessの装着感はかなり良いと感じています。
バッテリー持ちについて
夜中充電しておけば、朝から晩までゲームをしても問題ないです。
充電し忘れた場合、2日はさすが持たないので早めに充電しましょう。
ちなみに充電しながら(ケーブルを挿した状態)使用することも可能です。
※ケーブルの長さに注意する必要はありますが
管理ソフトで出来ること(使い方)
SteelSeries GGに含まれるEngineというソフトを使って、ヘッドセットを管理します。
GGを起動して左側のEngineを選択すると、接続されているヘッドセット名と電池残量が表示されます。
モデル名(赤枠部分)のクリックで、細かい設定への移動です。
設定タブでは電源オプション(省電力機能)、Bluetooth自動起動、Bluetoothコールの設定を行えます。
自動起動はヘッドセットの電源を入れた時にBluetoothをオンにするかどうか、コールは音声通話時にゲーム音量を調整する機能です。
オーディオタブではDTS Headphone:Xの設定やマイクの調整を行えます。
レビューまとめ
装着感やバッテリー持ちが良く、接続の安定性や音質面でも優れていて、マイナスになる点もほぼなし。
バッテリー残量をパーセント表示で確認できたら嬉しく思いますが、きちんと充電しておけば特に気にする必要はありません。
予算に制限がなく最高音質を求めるのであれば、Arctis Pro Wirelessに行った方が良いのでしょうが、もし予算に制限があるなら手頃な価格のArctis 9 Wirelessをオススメします。
最上位モデルではないものの、Arctis 9 Wirelessは多くのゲーマーを満足させる性能を持ったワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
わたし個人の希望としては、いつかハイレゾ対応のArctis Pro Wirelessを手に入れ、聴き比べてレビューを書いてみたいと考えています。