同製品はフルHD+165Hzのゲーミングモニターで、31.5インチサイズと湾曲パネルにより大迫力を味わえることが特徴です。
パネルはVA採用で視野角が広く、新品価格が31,980円(9月30日現在)と手頃なのもメリットです。
パネル種類(視野角) | VA(178°/178°) |
---|---|
パネルサイズ | 31.5インチ |
サイズ(スタンドを含む) | 711 x 525.9 x 251.4mm |
解像度 | 1920 x 1080px @165Hz(16:9) |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
明るさ | 400cd/㎟ |
コントラスト比 | 4000:1 |
AMD FreeSync Premium | 対応 |
入力端子 | DisplayPort 1.4(165Hz) x2, HDMI 2.0(165Hz) x2 |
HDR | 対応 |
スタンド | チルト対応 |
型番 | PXC325 |
保証 | 3年間(パネルとメイン基板を除く) |
※この記事は製品をご提供いただき、執筆しています
Pixio PXC325の外観と付属品
PXC325のパッケージサイズは80 x 53 x 20cmで取っ手無しタイプです。
パッケージから中身を引き出した様子。
梱包材の側面には付属品が収まっています。
モニターが梱包材に収まっている様子。
本体を包んでいる袋は画面側がクッション付き、背面側はクッション無しタイプです。
付属品は下記。
- 取扱説明書(台紙)
- スタンド
- 台座+ねじ
- DisplayPortケーブル(DP1.2,1.5m)
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル
本体背面の様子。
背面中央にはスタンド取付場所とVESA用のネジ穴(100mmピッチ)があります。
背面の左端に電源ボタン兼OSD操作スティックがあります。
OSDスティックの内側には盗難防止ワイヤーなどを取り付ける穴があります。
中央下部には端子類が集められています。
左から電源端子、HDMI 2.0(165Hz) x2、DiplayPort 1.4(165Hz) x2、イヤホン端子です。
台座裏側には滑り止めゴムが取り付けられています。
モニター背面にスタンドを取り付ける様子。
2つのツメを先に入れてそのまま下ろせば固定完了です。
スタンドに台座を固定する様子。
下側から2つのネジを締めてください。
※プラスドライバーは付属しません
本体を正面から見た様子。
上と左右はフレームレスです。
側面から見ると画面がカーブしていることがよく分かります。
本体を真横から見た様子。
本体を最大限上向き(15°)にした様子。
本体を最大限下向き(-5°)にした様子。
幅140cm x 奥行75cmの机に設置した様子。
机の表面からモニターのフレーム下側までは約10.3cmです。
実際にPXC325を使用した時のイメージ。
(本体前面から自分の体まで約80cm)
実際にPXC325を使用した時のイメージ。
(本体前面から自分の体まで約50cm)
24インチや27インチクラスのモニターとは違う迫力があります。
近づき過ぎると圧迫感を感じるかもしれません。
視野角と表示領域、応答速度など
一般的な使い方であれば、どの角度から見ても問題ありません。
パネルが湾曲している為、迫力や没入感は増す傾向ですが、その一方で直線が曲がって見えることがあるのでデザイン系の仕事で使うのは不向きになります。
応答速度は1ms(MPRT)でゲームなどの実使用上もおおむね快適です。
ただ、極端に暗い場面では少し残像を感じました。
また24~27インチクラスに比べてドットピッチが広いので、タスクバーなどで格子状のものが見えて少し気になることがあります。
※特に影響はありません
電源を入れて正面から見た様子。
斜め上から見た様子。
斜め下から見た様子。
斜め左から見た様子。
斜め右から見た様子。
上と左右の表示領域はフレーム部分から約6mm内側です。
下の表示領域はベゼルから約3mm内側となります。
OSDメニューと設定
OSDメニューを表示せず、上下左右に倒すと割り当てられているショートカットが動作します。
上:入力端子の選択
下:明るさの調整
左:プリセットの変更
右:ゲームアシスト機能
ちなみに、初期設定が必要な項目は明るさの調整とFreeSyncのオンオフ(デフォルトはオフ)ぐらいです。
他の項目は必要に応じて変更してください。
ディスプレイ項目では明るさやコントラストを変更できます。
Color項目では色温度やガンマ値、ブルーライトフィルターなどを変更できます。
ゲーミング設定ではFreeSyncやOverdriveのオン・オフ、ゲームアシスト機能(タイマー、クロスヘア・FPSカウンター)を使用できます。
入力項目では入力端子を選択できます。
デフォルトは自動選択です。
System Setup項目では表示言語(デフォルトは英語)やOSD表示位置などを変更できます。
User Data項目ではお気に入りの設定をセーブしたり、ロードしたりできます。
PXC325とPX278の違いについて
PXC325と先日レビューしたPX278の違いを解説します。
下記は2製品の比較表です。
PXC325 | PX278 | |
---|---|---|
パネルサイズ | 31.5インチ | 27インチ |
パネル種類(視野角) | VA(178°/178°) | TN(178°/160°) |
パネル形状 | カーブ | フラット |
解像度 | フルHD(1920x1080px) | WQHD(2560x1440px) |
動作周波数 | 165Hz | 144Hz |
迫力・没入感 | 大 | 中 |
応答速度 | 1ms(MPRT) | 1ms(GTG) |
どちらにするか迷った時は何を優先するかが重要です。
PXC325は31.5インチ+湾曲パネルな為、とにかく迫力と没入感が欲しい方に向いています。
解像度がフルHDなので、ミドルクラスのPCでもfpsを稼ぎやすいこともメリットです。
PX278は27インチ+フラットパネルな為、PXC325に比べると迫力・没入感は少し下がります。
解像度はWQHDで、よりキレイな表示でゲームをプレイできることがメリットです。
※その分、PCが要求される性能は高めになります
大迫力もキレイさも欲しい方は31.5インチ+湾曲パネルでWQHDなPXC327を選びましょう。
レビューまとめ
スペックが同等の最安製品と比べて約2千円安いので、3枚並べてフライトシム(Microsoft Flight Simulatorなど)をプレイするのも良いでしょう。
FPSやTPSも臨場感が増して楽しいですが、一般的なサイズのゲーミングモニターに比べると視線移動が多くなってしまう為、競技としてゲームをする方にはやや不向きだと感じました。
もちろん競技者以外の方には関係ありませんし、24~27インチクラスにはない迫力と没入感を体験できるのは大きなメリットかと思います。
それらを重要視するカジュアルゲーマーの方にとって、PXC325は有力な選択肢となるでしょう。