SteelSeries Arctis 5 2019 Editionのレビューをします。
同製品はクリアな音質のゲーミングヘッドセットで、DTS Headphone:X v2.0対応していることが特徴です。
2017年モデルよりイヤーパッドクッションが2mm厚くなり、ケーブルの長さが伸びています。
カラー展開は黒と白の2色です。
型式 | 密閉型 |
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ドライバーサイズ | 40mm |
周波数特性 | 20~22,000 Hz |
インピーダンス | 32Ω |
接続 | USB or 3.5mmプラグ(4極) |
対応機器 | PC,Mac,PlayStation,モバイル機器 |
保証 | 1年間 |
SteelSeries Arctis 5 2019 Editionのレビュー
SteelSeries Arctis 5 2019 Editionのパッケージサイズは、23.5 x 23.5 x 6cm。
2019 Editionの記載はパッケージ上に無いため、底面に貼られているシールの61504という型番で判別するほかありません。
内箱の様子。
内箱から本体などを取り出した様子。
ヘッドセット外側と接合部に保護シールが貼られているので、使用前に外しましょう。
製品内容(付属品)は下記。
- ヘッドセット本体
- ヘッドセットケーブル(約150cm)
- ヘッドセットケーブル→3.5mm変換ケーブル
- USB ChatMix Dial(約180cm)
- 取扱説明書
ヘッドセット本体の様子。
頭頂部のスキーゴーグルサスペンションはベルクロになっており、長さ調整や取り外しが可能です。
素材には伸縮性があり、接触部が痛くなるようなこともありません。
わたしは頭が大きい人間ですが、長さ調整をしただけで快適に使用できています。
AirWeaveイヤークッションの厚さは約2.4cmです。
イヤーパッド内側は約6.4 x 4.7cmで、耳がすっぽり収まるオーバーイヤータイプです。
マイクを伸ばした様子。
ケーブルはフレキシブルな素材なので、自分の好みの位置に設置できます。
ただ、マイクケーブルはやや短いかもしれません。
わたしの顔が大きいだけな気もしますが。
ちなみにマイクミュート時は先端上部が赤く点灯します。
スイッチ類はヘッドセット左耳側に集まっています。
上からマイクミュートボタン、音量調整ノブ、ヘッドセット端子、3.5mm端子です。
USB ChatMix Dialの様子。
ダイヤルを右に回すとチャット音量優先、左に回すとゲーム音量優先となります。
音量のバランスはダイヤルの回し具合で調整することが可能です。
ダイヤルの下にある楕円はインジケーターで、接続時は白く点灯します。
USB ChatMix Dialとケーブルの接続端子の様子。
初めて見た端子の形なので、もしかすると独自仕様なのかもしれません。
※microでもminiB端子でもないです。
ちなみに断線時や交換したい場合はSteelSeriesのストアで購入できます。
- Arctisケーブル 1.2M
- Arctis延長ケーブル 2.5M
ヘッドセット外側の様子。
デフォルトでは色が順番に変わるように設定されています。
明るさは控えめ。
ヘッドセット装着時は自分からは見えません。
SteelSeries Engine(ソフト)を使えば、RGBイルミネーションをオフにすることも可能です。
長所
- ホワイトノイズがほぼゼロ
- 製品によっては結構気になるホワイトノイズですが、Arctis 5 2019 Editionではほぼありません。
音質もクリアなので、満足度が高いと思います。
※音楽鑑賞も意外とイケます - マイク音質も問題なし
- テストをした限り、マイクの音質は良好でノイズもほぼ無いです。
が、ソフトで調整しても音量がやや小さく感じます。 - 装着感が良い
- 側圧はキツすぎず、クッションもほどよい反発性があるので、装着感はかなり良いです。
長時間使っても、耳や頭頂部が痛むことはありません。
短所
- イヤーパッドの布が余りぎみ
- 大きめに作られているのか、伸縮性がありすぎるのか分かりませんが、装着時に布部分が余り、ふくらみができます。
性能に影響はありませんが、少し気になるところです。 - DTS HEADPHONE:X V2の切り替えはソフトで行う
- サラウンドのON・OFFは管理ソフトのSteelSeries Engineで行います。
Arctis Pro + GameDACであればボタンを1回押すだけで済むので、やや面倒です。
定位感とDTS HEADPHONE:X V2について
ゲーム時の定位感はデフォルト(7.1サラウンド無し)でも、良い方です。
DTS HEADPHONE:X V2をオンにすると音場が広がり、足音や銃声の方向が聞き取りやすくなります。
音の鳴り方は変わりますが、割と自然なので試す価値ありです。(音楽鑑賞時はオススメしません)
SteelSeries Engineを活用することで重低音や会話の聞き取りを調整したり、作成したプロファイルを特定のゲーム起動時に自動で適用することもできます。
SteelSeries Engineの設定が反映されない時の対処法
DTS HEADPHONEのオンオフ、マイク音量、RGBイルミネーションなどを調整するソフト SteelSeries Engineですが、うまく設定が反映されないことがあります。
これはインストール時に指示通りにしなかったことが原因です。
わたしの場合はイルミネーションの設定が反映されなくなりました。
対処法は下記となります。
1.SteelSeries Engineをアンインストールする。
2.SteelSeries Engineを再インストールする。
3.途中でヘッドセットの再接続が必要ですみたいなダイアログが表示されるので、そこで必ずUSBケーブルを抜きます。
4.インストール作業を進めて、終了させます。
5.終了後にUSBケーブルを再接続して、しばらく待つと認識されるので、設定が反映されるかを確認しましょう。
問題がなければ、作業は終了です。
思ったこととか
色々とゲーミングヘッドセットを試してきましたが、Arctis 5 2019 Editionの完成度はかなり高いです。
価格も手頃で装着感も良い、音質や定位感も優秀なので、これを選べば間違いないと言っても過言ではありません。
この価格帯ならベストな選択だと思います。
予算に余裕があって、より高音質にしたいのであれば上位のArctis Proに行くのもありですが、コスパではArctis 5 2019 Editionに全くかないません。
どうせ買うのであればGameDACのセットを買って、操作性も改善するのがオススメです。
追記
2018/10/30追記
SteelSeries Arctis Pro + GameDACのレビューを書きました。
より高音質を求める方は、ぜひチェックしてください。
SteelSeries Arctis Pro + GameDACをレビュー!ハイレゾ対応のゲーミングヘッドセット
2019/03/28追記
下位モデル SteelSeries Arctis 3 2019 Editionのレビューを書きました。