addlink S70シリーズ SSD 2TB(ad2TBS70M2P)のレビューをします。
あまり聞き馴染みがないと思いますが、addlink(アドリンク)は台湾の企業です。
2019年12月にリンクスインターナショナルと代理店契約を締結しています。
S70シリーズはPCIe Gen3 x4のNVMe SSDで、容量ラインナップは下記の4種類です。
- 256GB(ad256GBS70M2P)
- 512GB(ad512GBS70M2P)
- 1TB(ad1TBS70M2P)
- 2TB(ad2TBS70M2P)
容量 | 2TB |
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最大読込 | 3,500MB/s |
最大書込 | 3,000MB/s |
インターフェイス | PCIe Gen3 x4,NVME 1.3 |
コントローラー | Phison E12 |
フォームファクター | M.2 2280 |
NAND | 3D TLC NAND |
MTBF(平均故障間隔) | 180万時間 |
TBW | 2000TBW |
保証期間 | 5年 |
addlink ad2TBS70M2Pのレビュー
addlink ad2TBS70M2Pのパッケージサイズは11x14x1.5cm。
SSDのものとしてはよくあるサイズ感です。
パッケージ裏は6言語表記で日本語も含まれます。
右下シール上の数字は最大読込・最大書込性能です。
付属品はプラケースとSSD本体、ユーザーマニュアルのみとなります。
SSD本体表側にはaddlinkロゴが入ったシールが貼られています。
価格.comでシールを剥がした方によれば、Phison E12 + D2516ECMDXGJD + IA7BG63AVAの構成だそうです。
SSD裏面の様子。
2TBをWindows10でフォーマットすると、1.86TBとして認識されます。
CrystalDiskInfoでSMARTを表示させた様子。
室温26.3℃でアイドル時は37℃、ベンチマーク時は58℃で動作しました。
データの移行について
マザーボードにM.2の空きスロットが有る場合はそのまま挿せば良いですが、無い方は外付けタイプのケースを使用しましょう。
わたしはELUTENG NVME SSD ケースを購入してデータを移行しました。
amazonでは色々なM.2 SSDケースが扱われていますが、NVMe対応のもの、SATAのみ対応のものもあるので注意が必要です。
ベンチマーク結果
CrystalDiskMark、ATTO Disk Benchmark、AS SSD Benchmark、HD Tune Proを使ってベンチマークを行いました。
CDMは64MiB,1GiB,4GiB,16GiB,32GiBを使用しています。
シーケンシャル読み書きはほぼスペック通り、ランダム読込は結構速い印象です。
32GiBテストでは一気にシーケンシャル書込の数値が下がりました。
ATTOとAS SSD Benchmarkの数値がCDMより落ちるのは、一般的な傾向です。
HD Tune Proでは大きなバラツキはありませんでした。
※バージョンを5.70から5.75にアップグレードしたからかもしれません
長所
- 競争力のある価格
- addlink ad2TBS70M2PはNVMeな2TB SSDとしてはかなり安い部類です。
2020/05/04現在、34,500円とかなり競争力のある価格になっています。 - スペック通りの性能
- CDMでは最大読込3,450MB/s前後、書込は3,000MB/sの結果が出ました。
この数値はほぼスペック通り、ランダム4kが58MB/sを超えてくるのは結構優秀といえます。
短所
- 最安には届いていない
- NVMe 2TB最安クラスのADATA XPG SX8200 Pro(ASX8200PNP-2TT-C)とは2千円強の差があります。
価格がもう少し下がってくるとaddlink ad2TBS70M2Pが売れ筋になりそうです。
まとめ
addlink ad2TBS70M2Pは性能的にも価格的にも優秀なので、人気が出そうな気がします。
今回は予算の都合でGen3 x4のS70シリーズを買いましたが、機会があればGen4 x4のS90シリーズ(ad2TBS90M2P)も試してみたいです。
Gen4環境(3700X + X570)だとどのぐらいの速度が出るのか、とても気になります。