Awesome AWD-MCS01をレビューします。
同製品はM.2 2280用のヒートシンクで、安い割に良く冷えるのが特徴です。
購入時の価格は1,980円でした。
※2023年8月現在、終売となったようです
Awesome AWD-MCS01のレビュー
Awesome AWD-MCS01のパッケージはプラで、簡素なデザインでになっています。
裏面の表示言語は中国語、日本語、英語の3種類。
日本語の翻訳はやや甘い感じです。
商品内容(付属品)は下記。
- パッケージ
- 台座
- ヒートシンク
- 熱伝導シート 2枚
台座とヒートシンク表側の様子。
台座とヒートシンク裏側の様子。
ヒートシンクの高さは約1cmです。
ヒートシンクは台座の四隅にあるツメで固定します。
取り付け方
台座の上に熱伝導シートを置きます。
※実際に使用する場合は熱伝導シートのフィルムをはがしますが、厚さが合わない場合もあるので、フィルムを貼ったままでテストを行うのがオススメです
左右が台座から飛び出るようにSSDを設置します。
上から置こうとすると台座のツメが引っかかるので、横からスライドさせてください。
SSDの上に熱伝導シートを置きます。
ヒートシンクを上から押し込み、ツメを引っ掛けます。
完成した様子です。
横から見るなどして、熱伝導シートが密着しているか確認しましょう。
実際にマザーボードに取り付けた様子です。
温度計測結果
室温17.7℃、温度計測はCrystalDiskInfo読みです。
ベンチマークソフトはHD Tune PROのReadテストを使用しました。
この条件でヒートシンク無しの状態と有りの状態を比較しています。
ヒートシンク無し | ヒートシンク有り | 温度差 | |
---|---|---|---|
アイドル時 | 32℃ | 24℃ | -8℃ |
ベンチマーク時 | 58℃ | 35℃ | -23℃ |
長所
- 安い割に良く冷える
- 1,980円でアイドル時-8℃、ベンチマーク時-23℃なら上出来というか、出来過ぎでしょう。
短所
- ビデオカードなどと干渉しやすい
- ヒートシンクの高さ(10mm)があるので干渉しやすいです。
PCIe x16の一段下にM.2スロットがある場合で2スロット占有のビデオカードを取り付けようとすると干渉します。
PCIe x16の二段下にM.2スロットがある場合でも、ビデオカードが2.75スロット占有などであれば、こちらも同じく干渉するでしょう。 - SSDの取り付け・取り外しがしにくい
- 台座に熱伝導シートを貼った後、SSDは真上ではなく横からスライドして装着するので取り付けにくいです。
熱伝導シートに一切触れないようにしないと、途中で引っかかります。
取り外す時は熱伝導シートにSSDが吸着しているので外しにくいです。
横にスライドさせる必要があるので、何度も引っかかります。
無理にスライドさせるとSSDが曲がるので、ご注意ください。 - 熱伝導シートの選定が難しい
- amazonの商品ページには1mm厚と記載がありますが、わたしが買った個体は1mm厚と0.5mm厚の2枚が入っていました。
ですが、片面実装タイプのM.2 SSDだと下側のシートの厚みが足りずに全く密着しません。
結局わたしは2mm厚のシートを別途用意し、上を0.5mm、下を2mmに変更、密着させました。
熱伝導シートについて
上で書いた通り、付属の熱伝導シートは合いませんでした。
両面実装タイプだとどうなるか分かりませんが、片面実装タイプだとSSD下側が密着できないので、別途用意する必要があります。
下記の2つは0.5mmと2mmの熱伝導シートです。
思ったこととか
安くて冷えるのは良いことですが、取り付け・取り外しがしにくかったり、熱伝導シートのこともあるので、なんだかなぁといった感じです。
そういった試行錯誤を楽しめる方なら問題ありませんが、手軽さを求める方にはオススメしません。
ヒートシンク本体と熱伝導シートを買った場合、kryoM.2 evo(PCIeカード型のヒートシンク)に近い値段になってしまいます。
それなら冷却能力が高いkryoM.2 evoを最初から買った方が楽でしょう。