同製品はWi-Fi 6に対応した無線LAN中継機で、OneMesh対応ルーターと組み合わせることでメッシュWi-Fiネットワークを構築できることが特徴。
中継機として使う場合はWi-Fiの切り替わり時にラグが発生しますが、メッシュWi-Fiの場合はシームレスでラグが発生しにくいので、後者で使用するのがオススメです。
記事内では外観チェックや設定方法、メッシュWi-Fiの効果などを紹介します。
ワイヤレス規格 | IEEE 802.11a/n/ac/ax 5GHz, IEEE 802.11b/g/n/ax 2.4GHz |
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最大速度 | 1201 Mbps (5GHz), 574 Mbps (2.4GHz) |
アンテナ | 外部アンテナ x2 |
ワイヤレスセキュリティ | 64/128-bit WEP, WPA/WPA-PSK2 暗号化 |
有線ポート | 1Gbps x1 |
認証 | FCC、RoHS、技適 |
保証期間 | 3年間 |
型番 | RE605X |
※この記事は製品をご提供いただき執筆しています
TP-Link RE605Xの外観と付属品
パッケージサイズは12.8 x 20.3 x 9.9cm。
表側には主な特徴が記載されています。
裏側には使用時のイメージ図が描かれています。
付属品は下記。
- 本体
- かんたん設定ガイド
- Wi-Fi接続できない場合は?
- GNUライセンスの案内
- 保証書
本体正面の様子。
右側の透明部分は状態を表すインジケーターで、通常青く光ります。
本体右側面にはWPSボタンとリセットスイッチがあります。
本体左側面には1Gbpsポートが配置されています。
こちらはアクセスポイントとして使う時際に利用する形です。
裏面にはコンセント用の端子があります。
黒塗り部分はシリアルナンバーなどです。
本体をコンセントに接続した様子。
2個口コンセントの上側に接続した様子。
大きなACアダプターでなければ、下側の端子は使用可能です。
OneMesh(メッシュWi-Fi)を使用する場合は
ルーター管理画面>詳細設定>OneMesh>ワンメッシュのトグルボタンがON(水色)が正しい状態です。
トグルボタンがOFFだと中継機として設定されます。
OneMeshの項目が表示されない場合はルーターのファームウェアが古い可能性があるので、アップグレードを行ってください。
※管理画面>詳細設定>システム>ファームウェア アップグレード
初期設定方法(手順)
Tetherアプリ(iOS / Android)を使って設定を行うので、インストールしておいてください。
また、RE605X本体は前もってコンセントに接続しておきましょう。
1.iOS 14以降のスマホの場合、下記の画面が表示されます。
設定に移動をタップして、権限を許可してください。
2.ローカルネットワークのトグルボタンが黄緑に表示されていればOKです。
Tetherアプリを再度表示>ローカルネットワーク権限を既に付与済みをタップします。
3.アプリのプライバシーポリシーと利用規約にチェックを入れて、同意をタップします。
※ユーザーエクスペリエンス向上プログラムの参加は任意です
4.TP-Link IDを持っている方はIDとパスワードを入力して、ログインをタップします。
持っていない方は左下のサインアップから作成してください。
5.マイデバイスが表示されたら、右上のプラスボタンをタップします。
6.下記の画像が再度表示された場合は、ローカルネットワーク権限を既に付与済みをタップしてください。
7.レンジエクステンダーをタップします。
8.コンセントに接続した中継機のLEDが青く点灯しているのを確認>Power LEDが点灯しているをタップします。
9.ダイアログが表示されたら、接続をタップします。
10.RE605Xに接続しましたと表示されたら、パスワードを2回入力して作成をタップします。
こちらのパスワードは設定を行う際に使用するので、忘れないようにしてください。
11.2.4GHz帯のWi-Fiネットワーク名が表示される>ご自分で使っているものをタップ>パスワードを入力>次へをタップします。
12.5GHz帯のWi-Fiネットワーク名も表示されるので、同様に選択してパスワードを入力してください。
13.2.4GHzと5GHzのネットワーク名とパスワードが表示されるので、間違いがなければ適用をタップします。
14.設定が適用されるまで時間がかかるので、しばらく待ちます。
15.説明を読み、適切な設置場所ですをタップします。
16.設定完了ですと表示されたら、終了をタップします。
17.ダイアログが表示された場合は接続をタップしてください。
18.Tetherアプリのホーム画面を確認したら設定作業は完了です。
上部にルーターからもう少しだけ~と表示された場合は、カバー範囲を最大化する為に中継機の位置を変更しましょう。
ルーターの管理画面をPCで開くと下記のようなネットワークマップが表示されます。
メッシュデバイス(赤枠部分)がルーターの右側に表示されているのが、正しく設定が行われた状態です。
メッシュWi-Fiの効果検証
Netflixが運営しているサイト fast.comでインターネット(Wi-Fi)速度を計測しました。
テスト条件は下記。
- Archer AX20とWi-Fi6対応のスマホ(iPhone SE 第二世代)を5GHz帯(11ax)でワイヤレス接続
- インターネット回線は1Gbps(1,000Mbps)
- 計測場所はルーターから一番遠い玄関
- ルーター単体と中継機有り(メッシュWi-Fi)でそれぞれ10回測定して平均を計算
ダウンロード速度 | アップロード速度 | |
ルーター単体 | 160Mbps | 130Mbps |
中継機有り(メッシュWi-Fi) | 270Mbps | 230Mbps |
他の効果としてはカバー範囲が広がることで、Wi-Fiが安定するというメリットもあります。
我が家(4LDK)でルーター単体だと玄関の電波状況(スマホのアンテナ表示)が2/3でしたが、中継機設置後は常に3/3表示に改善されました。
レビューまとめ
家が広めでWi-Fiが届かない所がある場合は、より効果を体感しやすいでしょう。
RE605Xには互換性があるので他社製のルーターでも中継機として使えますが、快適にシームレスで使いたいならTP-Link OneMesh対応ルーターと組み合わせるのがオススメです。
以前レビューしたArcher AX20ならRE605Xを一緒に購入しても合計16,500円程度で収まり、Wi-Fi 6+メッシュWi-Fi環境が手に入ります。