最大容量32TBのHDDケース TerraMaster D4-310のレビューをします。
同製品は最大読込410MB/s、2組のRAIDを組めることが特徴です。
2017/02/23時点での価格は、22,990円となっています。
ドライブベイ数 | 4 |
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対応ドライブ | 3.5 or 2.5インチ SATA HDD・SSD |
対応モード | SINGLE DISK、JBOD、RAID 0、RAID 1 |
最大容量 | 32TB (8TB x4) |
接続インターフェイス | USB3.0 Type-C to Type-A(ケース側がC、PC側がA) |
拡張インターフェイス | USB3.0 Type-A x2 |
速度 | 最大読込410MB/s、最大書込400MB/s |
ファイルシステム | FAT 32/16、NTFS |
対応OS | Windows OS、Mac OS |
サイズ | 227(H) x 225(W) x 136(D) mm |
重量 | 2.13kg |
保証期間 | 2年 |
現在は終売しているので、D4-300が選択肢になります。
※この記事は製品をご提供いただき、執筆しています
TerraMaster D4-310のレビュー
そんなに重いものではないですが、パッケージは取っ手付きです。
製品内容は下記。
- TerraMaster D4-310本体
- ACアダプター
- USB3.0ケーブル(Type-C to Type-A)
- 3.5インチディスク用のねじ
- 2.5インチディスク用のねじ
- プラスドライバー
- モード切り替え用マイナスドライバー、リセットスイッチ
- 冊子
本体正面の様子。
左側に電源ボタン、その上にパワー・各ディスクのLED。
右側にあるのはただのシールです。
トレイは左側が1番で、右側が4番となります。
画像では分かりませんが、トレイのすぐ下に番号が書いてあります。
RAIDを組む場合は1と2、3と4がセットです。
左側面にはシールが貼られています。
内容はディスクグループ(RAID)の作成方法。
簡単に説明すると、背面側のモード切り替えダイアルをマイナスドライバーで回し、リセットスイッチを5秒押す、その後にディスクをフォーマットしてねという内容です。
※フォーマットはディスクの管理から行います。(Windowsの場合)
右側面にはロゴがあるだけ。
背面にはファンが2つあります。
背面右側の様子。
上からUSB3.0 x2、モード切り替えダイアル + リセットスイッチ 2組、USB Type-C、電源プラグ挿入口となります。
トレイの素材はプラスチックです。
左下にトレイ番号を示すシールが張ってあります。
トレイ裏面の様子。
2.5インチ用のねじ取付位置が明示されています。
2.5インチSSDをトレイに取り付けた様子。
TerraMaster D4-310の内部の様子です。
速度計測(ベンチマークテスト)
SanDisk SSD Extreme PRO 960GBを使って、テストを行いました。
テストの内容は下記。
- テスト1
- CrystalDiskMark5.2.1でベンチマークテスト(1GiB x3)を行い、D4-310(USB3.0接続)とPC直付け(SATA3接続)で速度を比較します。
- テスト2
- 12.1GBの動画ファイルをD4-310から別のSSDへコピーし、その所要時間を比較します。
テスト1の結果
左がD4-310経由、右がPC直付けのベンチマーク結果です。
USB3.0対応なので、ここらへんが限界なのだと思います。
テスト2の結果
D4-310経由 | 32秒 |
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PC直付け | 27秒 |
テスト1で出た少しの差が、そのまま反映される形となりました。
長所
- 十分速い
- 高速なSSDを使うなら少しボトルネックになりますが、HDDを使う分には全く問題ないスピードです。
- ファンが静か
- 大きめのファンが搭載されていて、ゆるゆると回っているので静かです。
また、PCケースに入れている時よりも動作温度が低いので、冷却性能も十分です。 - LEDが控えめ
- 外付けHDDケースで、これでもかとLEDが光るものもありますが、D4-310は全然気にならないレベルです。
- 最大で32TB搭載可能
- 8TB x4を積めるので、大抵のニーズに応えられるでしょう。
※メーカーの人に確認したところ、40TB(10TB x4)でも動くそうです - 2年保証である
- 他社製のものだと1年以下の場合もあるので、安心感はありますね。
短所
製品として気になる大きな欠点はありませんでした。
ただ、マニュアルやウェブサイトの日本語は微妙です。
理解できないということはないですが、機械翻訳レベルで分かりにくい箇所もあります。
せっかく日本語表示するのであれば、もう少し精度を上げたり、日本語向けフォントを使用して欲しいですね。
まぁ、今後に期待といったところでしょう。
※マニュアルはメーカー製品情報ページの下部にあるインストールガイド、もしくはダウンロードセンターのリンクからダウンロードできます
思ったこととか
これまで2ベイタイプの外付けHDDケースでRAID1を組んで利用しており、満足していたのですが、4ベイの方が使いやすいかなと感じています。
普段使っている分には2ベイタイプでも問題ないのですが、容量が足りなくなって、交換しようと思った時に面倒くさいです。
2ベイタイプでRAIDを組んでいる場合、一回別のところにコピーして、HDDを交換、データを書き戻す形になるので、移行の手間がかかるんですよね。
これが4ベイタイプで、2ベイのみ使っていたのであれば、新しいHDDを入れてデータを直接コピーするだけで済みます。
2ベイタイプの外付けHDDケースを買おうかと考えている人は、最初から大容量のHDDを買うか、4ベイタイプにして2ベイを余らせておくと、あとあと楽になるかと思います。