
注目のポイントは下記の4つです。
- 動作クロックが結構上がる
- 冷却性能も良好
- ファン音がやや気になる
- 価格は高め
記事内では外観チェックやベンチマーク結果などを紹介していきます。
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
---|---|
ブーストクロック | 1785 MHz |
メモリ容量(バス幅) | GDDR6 8GB(256bit) |
PCIeバージョン | PCIe 4.0 x16対応 |
補助電源 | 8pin + 8pin |
サイズ | 300mm x 135mm x 60mm |
スロット占有数 | 3スロット |
出力端子 | HDMI 2.1 x1,DisplayPort 1.4a x3 |
保証 | 3年 or 2年 |
型番 | C30704-08D6X-1710VA35 |
メーカーページ
INNO3D GEFORCE RTX 3070 ICHILL X4の外観と付属品
パッケージサイズは40 x 23.2 x 11.5cmで、一般的なビデオカードのものより厚みがあります。
パッケージ裏面の様子。
わたしがツクモで買った個体はエルザジャパンの取り扱いで2年保証でした。
アークで販売されているものは3年保証みたいです。
パッケージを開封した様子。
保証に関するお知らせが入っています。
ビデオカード本体が緩衝材に収まっている様子。
付属品は下記。
- ビデオカード本体
- RGB LED用ケーブル
- 六角レンチ
- 取扱説明書
- インストールガイド
- 電源のガイドライン
カード単体の様子。
カードの上部は右肩上がりのデザインになっています。
一番厚みがあるところで135mmです。
裏面は切り抜きがあるバックプレートでおおわれています。
本体をPCIe端子側から見た様子。
ブラケットは2スロットですが、クーラーは3スロットとなります。
本体を上側から見た様子。
ICHILL X4最大の特徴は4つ目のファン(45mm口径)が搭載されていること。
下位モデルのRTX 3070 ICHILL X3にはこの冷却ファンがありません。
本体末端側の様子。
4つ目の冷却ファンのすぐ後ろにはRGB LED用の端子が用意されています。
ブラケット側の様子。
端子のホコリ防止カバーも付いています。
バックプレートとブラケットの間には隙間があります。
CPUクーラーとのクリアランスがほとんどない場合は注意が必要です。
場合によっては干渉するかもしれません。
ファン上のプロテクターは付属の六角レンチで外せるようになっています。
外す意味があるかは分かりませんが。
RTX 3070と2070 SUPERのベンチマーク比較

比較対象は以前使っていたRTX 2070 SUPERです。
CPUはRyzen 7 3700X、メモリはDDR-3200 32GB、グラフィックドライバーのバージョンは457.51で共通となります。
- FireStrike
- FireStrike Extreme
- FireStrike Ultra
- TimeSpy
- TimeSpy Extreme
- FINAL FANTASY XV
- ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ
- ボーダーランズ3
- アサシンクリードヴァルハラ
- Watch Dogs Legion
FireStrike
Graphics score | |
2070 SUPER | 25633 |
3070 | 33962 |
FireStrike Extreme
Graphics score | |
2070 SUPER | 12445 |
3070 | 16645 |
FireStrike Ultra
Graphics score | |
2070 SUPER | 6062 |
3070 | 8579 |
TimeSpy
Graphics score | |
2070 SUPER | 10319 |
3070 | 13702 |
TimeSpy Extreme
Graphics score | |
2070 SUPER | 4861 |
3070 | 6758 |
FINAL FANTASY XV
スコア | |
2070 SUPER | 10292 |
3070 | 12253 |
※高品質,1920×1080,フルスクリーン
ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ
スコア | |
2070 SUPER | 17010 |
3070 | 18940 |
※最高品質,1920×1080,フルスクリーン
ボーダーランズ3
平均FPS | |
2070 SUPER | 80.77 |
3070 | 106.84 |
※バッドアス,1920×1080,DX12
アサシンクリードヴァルハラ
平均FPS | 最小FPS | 最高FPS | |
2070 SUPER | 67 | 36 | 135 |
3070 | 81 | 42 | 148 |
※最高,1920×1080
Watch Dogs Legion
最高FPS | 平均FPS | 最低FPS | |
2070 SUPER | 141 | 70 | 38 |
3070 | 119 | 84 | 42 |
※最大,1920×1080
動作クロックと温度について

わたしの環境だとMAX 1980MHzまで上がり、温度上昇に連れて少しずつ下がっていきました。
温度はアイドル時で27℃(室温16.7℃)、ベンチマーク時で76℃です。
ファン音について

ヘッドセットを付けていてもファン音が聞こえるレベルなので、スピーカーを使っている方は気になるかもしれません。
側面についている45mm口径ファンはおおむね静かで、たまにシュルシュル音が聞こえる程度です。
動作音を気にする方は静音性の高いケースと組み合わせることをオススメします。
RGB LEDについて

調整はINNO3D TUNEIT OC AND RGB UTILITYというソフトで行う形です。
このソフトは発行元の登録が行われていないので、パソコン起動時に毎回ユーザアカウント制御のダイアログが表示されます。
消灯したいだけなら設定後にアンインストールしてしまえばOK(設定は維持される)ですが、頻繁にLEDを変更する方はそういう訳にいかないのでわずらわしく感じるでしょう。
RTX 3070 ICHILL X3との違い

スペック上の動作クロックは1785Hzで変わりませんが、X4にはファンが追加されている分、クロックが上がりやすいかと思います。
あとは価格差をどう感じるかです。
ちょっとでも安い方が良ければX3、冷却性能重視であればX4を選びましょう。
レビューまとめ

ただ価格がちょいお高めなのが欠点でしょう。
安いRTX 3070とは1万円弱の差がありますし、1万6千円ぐらい足すとRTX 3080に手が届いてしまうので、価格が下がっていればアリかなといった感じになります。
わたしが買った時は安かったこと+2070 SUPERからの乗り換えで性能が向上したので、個人的には満足です。