Noctua NH-U12Aのレビューをします。
同製品はNF-A12x25 PWM(約4,200円)を2枚搭載したCPUクーラーで、干渉しにくいことや冷却性能が高めなことが特徴です。
上で書いたとおり、お高いファンが2枚付属するので、本体価格も約13,000円~とお高めになっています。
対応ソケット | Intel LGA1150, LGA1151, LGA1155, LGA1156, LGA2011, LGA2066, AMD AM4, AM3(+), AM2(+), FM1, FM2(+) |
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サイズ(ファン込) | 158 x 125 x 112 mm (H x W x D) |
重量(ファン込) | 1220g |
Noctua NH-U12Aのレビュー
Noctua NH-U12Aのパッケージサイズは21.5 x 7.9 x 17cm。
重さは1.9kgあるので、持つとずっしりします。
パッケージ上部にはサイズ取り扱いで2年保証であることが記載されたシールが貼られています。
ちなみにメーカー保証は6年です。
パッケージを開封した様子。
一番上に付属品が入った箱が収められています。
付属品の箱と取り出すと下部にクーラー本体が収まっています。
付属品は下記。
- プラスドライバー
- Intel用の土台 x2
- Intel用のネジ類
- Intel用バックプレート
- AMD用土台 x2
- AMD用ネジ類
- 取り付けマニュアル
- ケーブル類+グリス+ロゴバッジ
付属のドライバーは使いにくいので、別途用意することをオススメします。
わたしはベッセルのドライバー(100mm)を使いました。
ケーブルはローノイズアダプター(回転数を落とすもの)が2本、Yケーブル(2つのファンをまとめるもの)が1本です。
ロゴバッジは金属製でしっかりしています。
付属のグリスはNT-H1です。
本体を正面から見た様子。
上から見た様子。
側面から見た様子。
ファンは付属のクリップで固定されます。
ヒートシンク単体を正面から見た様子。
低価格帯のクーラーと比べるとかなりしっかりしていて、見た目も美しいです。
ヒートシンク固定ネジの様子。
ネジを固定する時は上から押し込んで締める必要があります。
ヒートシンク底面の様子。
ヒートシンクをマザーボード(X570 Steel Legend)に取り付けた様子。
メモリスロットとのクリアランスは広めです。
Intel用マザー(LGA1151)はクーラー付属のバックプレート、LGA2066はソケット周りにあるネジ穴を使って台座を作成します。
AMD用マザーの場合はマザーボード付属のバックプレートを使って台座を作る形です。
※マザーボード側にバックプレートが無い場合はNoctuaに連絡すれば、送ってもらえます。
メモリスロット側に比べると狭いですが、それでも余裕があります。
ヒートシンク本体とマザーボード上部ヒートシンクのクリアランスを写した様子。
NH-U12A(ファン付き)とメモリスロットのクリアランスはまだ余裕があります。
仮に4スロット全てに背の高いメモリを取り付けても干渉しません。
NH-U12A(ファン付き)とI/Oパネル側ヒートシンクとのクリアランスは狭めです。
少し干渉したとしても、ファンの位置を上げれば解決します。
NH-U12A(ファン付き)とマザーボード上部ヒートシンクのクリアランス。
こちらも問題ありません。
NH-U12A(ファン付き)とPCIe x16スロットとのクリアランスも余裕があります。
NH-U12A(ファン付き)とビデオカードとのクリアランスも余裕です。
ただ、ビデオカードを取り付けた状態でクーラーのファン交換を行うのは難しいかと思います。
冷却性能について
PCを起動してから3分後のアイドル時とOCCTを起動してから3分後(フルロード時)の温度を計測しました。
室温は21.1℃でCPUはAMD Ryzen 7 3800X。
マザーボードはASRock X570 Steel Legendです。
比較対象はクーラーマスター HYPER 212 BLACK EDITIONとなります。
HYPER 212 | NH-U12A | |
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アイドル時 | 55℃ | 40℃ |
フルロード時 | 84.38℃ | 77.5℃ |
アイドル時で15℃、フルロード時で6.88℃の差が付きました。
あとはHYPER 212 BLACKは4,500円~、NH-U12Aは13,000円~であることを加味してどう感じるかです。
1/3の価格であることを考えるとHYPER 212が意外とがんばっているともとれます。
個人的にはCPUが80℃を超えるのは気持ち悪く感じるので、価格が高くてもNH-U12Aの方が好ましいです。
短所
- フルロード時はそこそこ音がする
- 付属ファンのNF-A12x25 PWMはアイドル時は静かですが、フルロードはMAX2000rpmまで上がるので、そこそこファン音がします。
気になる方はローノイズアダプターを使うか、BIOSでファンの回転数を制御しましょう。 - 価格がお高め
- 最安価格が13,000円~と、空冷のCPUクーラーとしてはかなりお高めです。
長所
- 干渉しにくい
- 120mmファン搭載でシングルタワーなので、マザーボードやビデオカードと干渉しにくいです。
ちなみにマザーボードとの干渉はNoctua公式サイトで確認できます。
思ったこととか
国内外のレビューを見ると、NH-U12Aは冷却性能の高いCPUクーラーだと評価されています。
ただ、Noctuaのフラッグシップモデル NH-D15には負ける感じです。
価格も1,500円ちょっと安かったりするので、PCケース幅や干渉問題がなければNH-D15を選ぶのもありでしょう。
Noctuaのファンの色が嫌だという方は、NH-D15 chromax.blackを選択できます。
※こちらは黒モデルですが、価格はNH-U12Aよりも高いです