同製品はデュアルタワー(ツインタワー)のCPUクーラーで、4千円台で入手可能なことが特徴です。
Thermalrightは台湾のブランドでCPUクーラーやM.2 SSDヒートシンク、ファンなどを取り扱っています。
サイズ | L110 mm x W125 mm x H157 mm |
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重さ | 810g(ファンは含まず) |
ヒートパイプ | 6mm x 7ユニット |
ファン回転数 | 1500 RPM±10% (MAX) |
ファン騒音値 | 25.6 dB |
エアフロー | 66.17 CFM (MAX) |
※付属のファンはTL-C12B V2です
Phantom Spirit 120の外観と付属品
デュアルタワーなので、パッケージは大きめです。
パッケージ背面にはAuthentic Tagシールが付いています。
Scratch To Checkの部分を爪などで削ると数字が書かれている>二次元コードで公式サイトにアクセス>数字を入力して送信すると正規品かを確認できる形です。
パッケージを開封した様子。
付属品一覧は下記。
- CPUクーラー本体
- 金具等(白い箱)
- 取り付けガイド
- ファン2個(PWM対応)
ヒートシンクを正面から見た様子。
右側(一般的なPCケースだと上側)に寄ったデザインになっています。
ヒートシンク上面の様子。
ヒートシンク側面の様子。
白い箱を開けると分岐を1つにまとめるケーブル、ファン取り付けクリップ、Intel用バックプレート、取付金具やグリス(TF7)が入っています。
ヒートシンクにファンを取り付けて正面から見た様子。
一般的にファンの側面に風向きを表す矢印が書かれていることが多いですが、同製品には無いようです。
向きが分からなくなったら、パッケージに書かれているイラストを確認しましょう。
ヒートシンク側面(ファン付き)の様子。
マザーボード上のCPU近くにファン端子が1個しかない場合は、分岐を1つにするケーブルを使用しましょう。
ヒートシンク底面の接触面にはシールが貼られているので、使用前にはがして下さい。
マザーボードにクーラー本体を取り付けた様子。
メモリの上部にファンが来ます。
高さがあるタイプのメモリを使っている場合でも、ある程度の高さまでは固定クリップの位置変更で対応可能です。
CPUクーラー後側の余裕は割とあります。
CPUクーラー直下のM.2 SSDについてですが、大きいヒートシンクを使わなければ干渉しないかと思います。
冷却性能と動作音について
以前つかっていたシングルタワータイプのCPUクーラー(Thermalright Burst Assasin 120)と冷却性能を比較しました。
条件などは下記。
- 室温23℃
- アイドル時(PCを起動して5分後)の温度を計測
- ロード時(OCCTを走らせて10分後)の温度を計測
- CPUはAMD Ryzen 7 5800X3D
アイドル時 | ロード時 | |
BA120 | 36.5℃ | 81.5℃ |
PS120 | 32.0℃ | 71.5℃ |
※BA120はBurst Assasin 120、PS120はPhantom Spirit 120の略
デュアルタワーなだけあって、冷却性能は結構優秀な様です。
ファンの回転数を上げたり、性能の良いファンに交換したりすれば、もっと冷えるかもしれません。
設定にもよりますがPWMで運用した場合、アイドル時は静か、OCCT時は段々ファン音が大きくなってくる感じです。
とは言っても極端にうるさい訳ではなく、ゲーム時にヘッドホンやイヤホンをする方は気にならないレベルかと思います。
PS120無印とSEの違い
それに対してSEは2011と2066は非対応で高さが154mmとなっています。
Amazonの商品ページだと文字が多すぎて分かりにくいですが、Thermalright公式サイトはすっきりしているので、情報を知りたい時はそちらをご確認ください。
取り扱い店舗に関する注意点
2024/05/08現在、Phantom Spirit 120 EVOは上記2ストアの取り扱いがなく、2万円に近い価格で出品されています。
この価格は海外のショップから個人輸入するのにかかる額(本体価格+送料)の2倍以上です。
Thermalright製品を購入する場合は、異常な高値が付けられていないか確認するようにしてください。
レビューまとめ
海外サイトや動画のレビューでも冷却性能を褒められていますし、日本国内での販売価格はかなりお安いです。
というか、デュアルタワーで4千円台は安すぎる気もします。
Thermalrightさんは昔はチップセットクーラー、最近はCPUクーラーやM.2 SSDヒートシンクを使っていて応援しているメーカーなので、これからも頑張って欲しいです。