発熱が大きいと言われているCore i9-9900Kを定番CPUクーラー 虎徹 MarkIIで冷やせるのか気になったのでレビューをします。
この記事では虎徹 MarkIIと簡易水冷クーラーでそれぞれ温度を計測し比較するので、これから買おうと考えている方はぜひ読んでいってください。
テスト条件
今回使用するCPUクーラーは虎徹 MarkIIとEVGA 400-HY-CL28-V1(簡易水冷、280mmラジエーター搭載)です。
パソコン起動して5分経過した時の温度(アイドル時)、OCCT LINPACKを2分回した時の温度(フルロード時)を計測します。
室温は20.1℃。
温度計測はOCCTで読んだものとなります。
使用したCPUグリスはThermal Grizzly Kryonautです。
Core i9-9900Kの温度計測結果
虎徹 MarkII | 簡易水冷 | |
---|---|---|
アイドル時の温度 | 28.63℃ | 28℃ |
フルロード時の温度 | 73.63℃ | 60.75℃ |
動作クロック | 4.5GHz | 4.7GHz |
上記のような結果となりました。
アイドル時はほぼ変わりませんが、フルロードではかなりの差が出る形です。
また、簡易水冷の方は全コア4.7GHzで安定しましたが、虎徹 MarkIIは冷却が追いつかずに(クロックが自動で落ちて)4.5GHzで動作しました。
今回のテストで分かったことのまとめ
- 普通に使う分には問題無し
- 常に重い作業(動画エンコードなど)を行うということでなければ、虎徹 MarkIIでも一応冷却可能です。
ただ、気温が低い状態でこれなので、夏場に冷房を付けずに使うのは厳しいでしょう。 - ファンがうなる
- アイドル時は問題ありませんが、ゲームやベンチマークテストなどをしている時はファンがうなります。
正直言って耳ざわりなレベルなので、ファンの交換をオススメします。 - 最高のパフォーマンスは発揮できない
- 虎徹 MarkIIの冷却性能は高くないので、どうしても動作クロックが落ちてしまいます。
常に最高のパフォーマンスを発揮したいのであれば、空冷のハイエンドクーラーや簡易水冷、もしくは本格水冷を選ぶべきです。
Core i9 9900KにオススメのCPUクーラー
空冷のハイエンド帯を選ぶならNoctua NH-D15、NH-D15Sあたりがオススメです。
NH-D15の方は空冷でトップクラスの冷却性能ですが、マザーボードやビデオカードによっては干渉します。
NH-D15Sの方は干渉が抑えられたデザインですが、冷却性能はD15より少し下です。
どちらを選ぶかは環境次第となります。
Noctua公式サイト>製品詳細ページ>SERVICEタブ>MAINBOARD COMAPTIBILITYで干渉の有無を調べられるので、そちらを参考にしてください。
簡易水冷クーラーを選ぶのであれば、240mm or 280mm以上のラジエーター搭載モデルがオススメです。
今回はEVGA 400-HY-CL28-V1を使いましたが入手性が悪いので、日本国内ではクーラーマスター、NZXT、Corsairあたりが候補になるかと思います。
思ったこととか
せっかくCore i9 9900Kを買ったのに、CPUクーラーをケチってパフォーマンスが落ちるのはもったいない印象です。
可能であれば多めに予算を確保して、高性能なCPUクーラーを使用することをオススメします。