XP-Pen Artist12のレビューをします。
同製品は8192レベルの筆圧感知に対応している12インチ液タブで、2万円台と格安なことが特徴です。
液晶サイズ | 11.6インチ |
全体サイズ | 364.11 x 218.87mm |
解像度 | 1920 x 1080px |
色域 | 72% |
コントラスト比 | 700:1 |
視野角 | 178° |
筆圧レベル | 8192レベル |
パネル種類 | IPS |
リポートレート | 最大266RPS |
DPI | 5080LPI |
対応OS | Windows,Mac |
両利き対応 | ○ |
XP-Pen Artist12の外観と付属品
XP-PEN Artist12の外箱はダンボールで、サイズは39x24x8cm。
底面に型番シールが貼られているのみとなります。
印刷などはありません。
パッケージは37.5x23x7cmで、厚みのある紙製です。
パッケージ裏面には英語でスペックが記載されています。
パッケージを開けた様子。
多言語で保護フィルムをはがすように注意書きされています。
サポートの問い合わせ先シールも貼られているので、困った時はこちらに連絡しましょう。
本体の下には付属品が収まっています。
付属品は下記。
- XP-Pen Artist12本体
- ACアダプター
- ペン
- 替芯8本
- クイックガイド等
- クロス
- 手袋
- HDMI to Mini DisplayPort変換ケーブル(白)
- HDMI + USBx2ケーブル(赤・黒)
- USB延長ケーブル
この他に海外用コンセント変換プラグが3つ入っています(一つ前の画像)が、日本国内居住の方は使用しません。
本体の様子。
全体のサイズは約36.4 x 21.9cm。
表示領域のサイズは25.6 x 14.4cmです。
本体左側にはエクスプレスキーが6個あり、これらにはショートカットを設定できます。
エクスプレスキーの間にあるくぼみはローラーです。
なでることで拡大・縮小を行えます。(デフォルト設定)
左側面の様子。
一番左からUSB Type-C端子、電源ボタン、明るさ調整ボタン(プラス・マイナス)となっています。
本体裏面の様子。
四隅に滑り止めの足があり、中央には型番が記載されたシールが貼られています。
ペンの長さは約14cm。
内側のボタンは右クリック、終端には消しゴムが割り当てられています。
マットな質感なので持ちやすいです。
すべったりすることもありません。
XP-Pen Artist12の接続と初期設定
1.まずケーブル類を接続します。
上記画像が基本的な接続方法です。
USB Type-Cは本体に、HDMI端子はPCの出力端子に、黒いUSBケーブルはPCのUSB端子に、赤いUSBケーブルはACアダプターに接続してコンセントに挿します。
※きちんと電源供給できるのであれば、赤いUSBケーブルはUSBハブなどに接続してもOKです
2.Artist12本体の電源をオンにします。
3.XP-Pen公式サイトからドライバーをダウンロードしてインストールします。
必要があればPCの再起動を行ってください。
4.デスクトップ上で右クリック>ディスプレイ設定をクリックして設定画面を開きます。
セカンダリ(2番目)のモニターとして認識されていれば、基本設定は完了です。
通常はプライマリ(1番目)のモニターの右側に表示されます。
わたしはモニターの右側にウィンドウをドラッグしてサイズ調整する機能をよく使うので、Artist12を下側に配置しています。
右下のタスクトレイアイコン、もしくはショートカットからPenTabletを開くと、キャリブレーションやエクスプレスキー(ショートカット)などの設定を行えます。
XP-Pen Artist12の筆圧について
他の液タブを試していないので正確か分かりませんが、結構力をいれないと感知されないように感じます。
筆圧が弱い方は設定を変更して対応しましょう。
XP-Pen Artist12のスタンドに関して
XP-Pen純正のスタンドも販売されていますが、結構お高いのでわたしはサンワサプライ DH-316を購入して使用しています。
サンワサプライ DH-316のパッケージ。
XP-Pen Artist12をDH-316に設置した様子。
XP-Pen Artist12をDH-316に設置し、側面から見た様子。
もちろん角度は変更可能です。
XP-Pen Artist12の液晶保護フィルムに関して
わたしは表面が傷だらけになるのが嫌なので、Perfect Shield XP-Pen Artist 12を購入して貼っています。
保護フィルムを貼っておくと、指紋を拭き取りやすかったりするので便利です。
XP-Pen Artist12の長所
- 格安である
- 2020/07/06現在の価格は21,998円。
Amazonでは割引クーポンが配布されているので、適用するとさらに安くなります。
この価格は液タブとしてかなり格安な部類で、ワコム製品の半額以下です。 - 遅延を感じない
- 他社の液タブには描画が遅延するものもありますが、わたしが試した限り、同製品ではそういった現象は発生していません。
レスポンスは良いかと思います。 - お絵かき初心者には十分な性能である
- わたしはデジタル絵を始めたばかりの初心者ですが、不便と感じたり困ったりすることはなく、とても快適です。
- openCanvas7をもらえる場合がある
- キャンペーン期間中であれば、多機能ペイントソフト openCanvas7が無料でもらえます。
2019/07/26時点で5千円以上するものなのでお得です。
申し込み方法はAmazonの商品ページに記載されているので、そちらでご確認ください。 - 視野角が広い
- IPSパネルが採用されており、視野角が178°なので、斜めから見ても色の変化が少ないです。
XP-Pen Artist12の短所
- タッチパネルではない
- 液晶の表示領域はタッチパネルではないため、指で直接タッチしてジェスチャー操作をすることはできません。
エクスプレスキーやローラーで対応することになります。 - 色域が72%
- 趣味で絵を描く分には気になりませんが、色域が72%対応なので厳密な色を出したい方には向きません。
そういった方はArtist 13.3 Pro(88% NTSC)を検討しましょう。 - 文字などが小さめになる
- 11.6インチでフルHD(1920x1080px)なので、等倍表示するとどうしても文字などが小さくなりがちです。
拡大表示することで文字を大きくすることはできますが、そうすると今後は作業スペースが小さくなるので、バランスが難しく感じます。
等倍表示(100%)した様子。
150%で表示した様子。
文字などは大きくなりますが、作業スペースが狭くなるので操作性が落ちます。
XP-Pen Artist12のレビューまとめ
デジタルお絵かき初心者には十分な液タブです。
ただ、上でも書いたとおり等倍表示だと文字などが小さくなりがちなので、老眼の人はもう少し大きめのモデルを検討した方が良いでしょう。
わたしは小さめの文字がキツかったので、Artist 15.6 Proに買い替えました。
レビューを書いているので合わせてご覧ください。