SteelSeries Arctis 7 2019 Editionのレビューをします。
同製品は7.1chサラウンド(DTS Headphone:X v2.0)対応のワイヤレスゲーミングヘッドセットで、遅延を感じないことやバッテリーが24時間以上もつことが特徴です。
色はブラック(型番:61505)とホワイト(型番:61508)の2色展開となっています。
※2017と2019 Editionで大きく違うのはクッションの厚さで、2019の方が2mmほど厚くなり装着感が良いです
型式 | 密閉型 |
---|---|
ドライバーサイズ | 40mm |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 32Ω |
接続 | ワイヤレス(USBレシーバー) or 3.5mmプラグ |
対応機器 | PC,PlayStation |
保証 | 1年間 |
SteelSeries Arctis 7 2019 Editionのレビュー
SteelSeries Arctis 7 2019 Editionのパッケージサイズは24x24x7cm。
裏面には株式会社ゲート(代理店)の保証シールが貼られています。
パッケージを開封した様子。
本体はプラスチック製の箱に収められています。
付属品は下記。
- ヘッドセット本体
- ワイヤレスレシーバー
- 3.5mmステレオケーブル(ヘッドセット側は独自端子)
- 充電用microUSBケーブル
- マニュアル
本体を前から見た様子。
マイクを伸ばした様子。
ケーブルはフレキシブルな素材なので、自分の好きな位置に曲げることができます。
SteelSeriesのヘッドセットは頭頂部のバンド(ベルクロ)を調整することで、自分の頭のポジションに合わせます。
一般的なヘッドホン・ヘッドセットとは違い、側面の長さ調整機能はありません。
わたしはかなり頭が大きい方ですが、問題なく使用できています。
ヘッドセット右側後部にはチャットミックス(ゲーム音量とチャット音量の調整)のダイヤルと電源ボタンがあります。
ヘッドセット左側後部には充電用端子(microUSB)、3.5mm端子、ヘッドセット用端子、ボリュームダイヤル、マイクON/OFFボタンがあります。
ヘッドセット用端子は付属のケーブルで有線接続する場合に使用する形です。
3.5mm端子-3.5mm端子のケーブルは付属していないので、使用する際は別途用意する必要があります。
本体内側の様子。
イヤーパッドの穴は縦6.5x横5cm。
わたしの場合、耳の上側はすっぽり収まりますが、耳たぶはクッションに挟まれます。
クッションはほどよい柔らかさなので、長時間使用しても耳たぶが痛くなることはありません。
ワイヤレスレシーバーの様子。
接続端子は一般的なUSB Type A端子です。
レシーバーの中央下部にある楕円は接続状況を表すインジケータで、接続時は常時点灯、未接続時は点滅します。(共に白色)
※デフォルト設定時
ワイヤレスレシーバーの後部にはラインインとラインアウト端子があります。
ワイヤレスレシーバーの側面にはペアリング用ボタンがあります。
新品で購入した場合、ペアリング済みの状態で届くので、使う場面はあまりないでしょう。
ヘッドセット外側の様子。
Arctis 5やProでは側面の外周部がLED対応ですが、同製品は非対応となっており光りません。
ヘッドセットの音質について
ハイレゾ対応のArctis Pro + GameDAC環境に比べると解像度が落ちますが、ゲームをプレイするには十分な音質です。
音楽も一応聞けるレベルにはなっています。
7.1chサラウンドをONにするとゲーム向けの音の鳴り方になり、足音や音の方向を聞き分けやすくなるので(定位感がUP)、使う価値ありです。
ただ、音楽を聞く時はオフにしないと不自然な感じになります。
マイクの音質について
マイク音質は可もなく不可もなくといった感じです。
特に問題はありませんが、飲み込み音を結構拾うので、気になる方は別途マイクスポンジを用意しましょう。
スリープ動作について
デフォルトの設定では一定時間使われていない場合、自動的にスリープモードに入ります。
スリープモードに入るまでの時間の変更やスリープモードのOFFは、SteelSeries Engineで行ってください。
- スリープから自動復帰はしない
- スリープモードに入った時は音声を流しても、自動復帰することは無いです。
ヘッドセット側の電源ボタンを長押しして再接続する必要があります。 - スリープをオフにしても、PCの電源を切るとスリープに入る
- SteelSeries Engineでスリープモードをオフにしても、PCの電源を切ってしばらくすると強制的にスリープ状態になります。
PCを再起動した時は自動で再接続されるので、ダメなパターンはPCの電源OFF+放置、PCをスリープした場合です。
短所
- マイクOFF時のLEDは変更できない
- 左後部のボタンでマイクをオフにすると、マイクの先端上部が赤く光るのですが、これを変更することはできません。
マイクを閉まっておけば自分からは光が見えませんが、Arctis Proでは変更できたので残念です。 - 電池の残量表示がバグる時がある
- バッテリーが満充電か十分ある状態だとヘッドセット本体の電源ボタンが緑点滅、減ってくると黄色点滅になるのが正常な状態ですが、しっかり充電した直後でも黄色点滅になることがあります。
これは充電できていないわけではなく、表示がおかしくなっているだけです。
一度電源を切る→充電用USBケーブルを接続した状態で電源ボタン長押し→緑点滅になっていることを確認してUSBケーブルを抜くの順で行うと表示が正常に戻ります。
ただ、再発することがあるので、その時は同じ作業を繰り返す必要があります。
発生条件については分かりません。
長所
- 装着感が抜群に良い
- ワイヤレス駆動用のバッテリーが入っているので手で持つと重く感じますが、装着時は全く気になりません。
頭頂部のバンド、クッション、適度な締め付けが合わさって、とても快適です。
長時間使っても頭頂部や耳が痛くなることはありません。
※バッテリーが入っていて重い分、有線のArctisシリーズ(3,5など)より、側圧がややきついかもしれません - バッテリー持ちが良い
- ワイヤレスゲーミングヘッドセットは駆動時間が10時間台のものが多いですが、Arctis 7は24時間以上持ちます。
ただし、これはスリープモードをオンにした時のものです。
設定でスリープをオフにした場合は駆動時間が短くなります。
とはいえ、1~2日程度に1回充電すれば十分です。
仮に電池が切れても、ケーブルで充電しながら使うことができます。 - 遅延を感じない
- これまでゲームプレイ、音楽・動画鑑賞を試しましたが、今のところ一度も遅延は発生していません。
ノイズが走るようなこともゼロです。
思ったこととか
有線の方が音質面で有利な場合があるのですが、わたしはガチゲーマーではないので利便性を優先しています。
インターホンが鳴った時や水を飲みに行く時などに、付けたままで移動できるのはかなり楽です。
他のSteelSeriesヘッドセットについて
コスパの良さと有線対応で選ぶなら、Arctis 5 2019 Editionがオススメです。
音質最優先であれば、Arctis Pro + GameDACに行っても良いでしょう。
お高いですが、Arctis 5,7に比べると定位感や解像度でかなり勝っています。
両製品とも以前レビュー記事を書いたので、合わせてご覧ください。