MiniTool Power Data Recoveryのレビューをします。
同製品はWindows XP/7/8/10と日本語表示に対応したデータ復元ソフトです。
何らかの理由で消えてしまったり、誤って削除してしまった(ごみ箱から消してしまった)ファイルやフォルダを復元することがこのソフトの役目となります。
機能制限があるものの無料版も用意されているので、いざという時の為にMiniTool Power Data Recoveryという名前をぜひ覚えていってください。
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※この記事はレビュー依頼を受け、執筆しています
ライセンスの違い
MiniTool Power Data Recoveryには下記8つのライセンスがあり、2019/02/01現在の最新版はV8.1となります。
- 無料版
- 個人標準版
- 個人デラックス
- 個人アルティメット
- ビジネス標準
- ビジネスデラックス
- ビジネスエンタープライズ
- ビジネステクニシャン
1~4は個人・家庭ユーザー向けでインストールできる台数が1~3台、Windows Serverのファイル復元は非対応です。
5~8はビジネスユーザー向けで、インストール台数は1~299台、Windows Serverのファイル復元に対応となります。
無料版にある大きな制限はデータ復元のサイズが1GBまでであること、以前行ったスキャン結果を読み込めないことの2つになります。
容量が小さい音楽や画像ファイルなどであれば無料版でも対応できますが、容量が大きい動画ファイルなどでは対応出来なくなるので有料ライセンスが必要です。
また、以前行ったスキャン結果を読み込めないので、ソフトを閉じてしまった場合はスキャンのやり直しが発生します。
詳しい違いについては、ライセンス比較をご覧ください。
インストール方法
注)MiniTool Power Data Recoveryの実行ファイルの保存場所、ソフトのインストール場所は絶対に復元したいファイルと別のドライブを指定してください。
復元したいファイルがデスクトップ(C:\Users\ユーザー名\Desktop)にあったのに、実行ファイルをデスクトップにダウンロードし、Cドライブにインストールしてしまったら、データが上書きされて復元できる可能性が下がります。
1.Power Data Recovery公式サイトを開き、Free Trialをクリックします。
無料版をインストールしたい場合はPower Data Recovery 無料版のページを開き、無料ダウンロードをクリックしてください。
※この記事ではトライアル版を使って解説していくので、無料版と少し手順が変わるかもしれません
2.実行ファイル(~.exe)を任意の場所に保存します。
3.実行ファイルをダブルクリックします。
ユーザーアカウント制御に関するダイアログが出たら、はいをクリック。
4.言語を選択してOKをクリックします。
インストールには英語、日本語、ドイツ語を使えます。
5.次へをクリック。
6.使用許諾契約書を読み、同意するにチェックを入れ、次へをクリック。
7.インストール先を指定して次へをクリックします。
最初に説明した通り、復元したいファイルとは別のドライブにインストールしてください。
8.注意をうながすダイアログが表示されます。
よく読んで問題なければ、はいをクリックします。
9.デスクトップにアイコンを作成するかどうかを選択して、次へをクリック。
10.インストール前の最終確認が表示されるので、問題なければインストールをクリックします。
11.完了をクリックして、インストール作業は終了です。
チェックを入れたままにしておくと、即座にソフトが起動します。
また、インストールありがとうというメッセージとライセンスの案内がブラウザで表示されます。
使い方
今回はUSBドライブ Fに保存してあったファイルを誤って削除してしまったと想定して、使用します。
ファイル内容は.flacファイルが10個、.jpgファイルが10個、.mp3ファイルが10個です。
1.ショートカットなどからソフトを起動します。
2.ライセンスキーを持っている場合は右上の鍵アイコン、もしくは登録というリンクをクリックしてください。
登録画面が表示されたら、ライセンスキーをコピペして登録をクリックします。
少し待つとありがとうございます。と表示されるので、OKをクリックして閉じます。
登録後は左上に-登録済み(~版)と表示されます。
3.ここに表示されている論理ドライブから選択しても良いですが、やや分かりにくいので、左側の選択肢から絞ります。
今回はUSBメモリなので、リムーバブルディスクドライブをクリック。
復元したいファイルがHDDにあるなら、ハードディスクドライブをクリックします。
4.右下にある設定ボタンをクリックして、スキャン設定を開きます。
デフォルトではドキュメント、画像とピクチャ、音声とビデオにチェックが入っているので、必要があれば他のところにもチェックを入れましょう。
今回はこのままで行きます。
5.復元したいファイルがあったドライブを選択して、右下のスキャンをクリックします。
6.スキャン画面が表示されるので、終了するまで待ちましょう。
※選択したドライブの容量が大きいと終了までの時間が長くなります
7.終了したらスキャン結果をエクスポートをクリックして、任意の名前で保存しておきましょう。
そうしておけば、ソフトを閉じてしまっても再スキャンの必要がありません。
ただし、この機能は無料版では使えません。
8.左側にある+ボタンやチェックボックスを選択します。
今回は既存のパーティション(FAT32)の左にある+ボタンをクリックしました。
9.フォルダーなどが表示されるので、復元したいファイルがあった場所をクリックしてください。
※今回は_P3フォルダをクリック
フォルダ名やファイル名の1文字目が_になってしまう現象を確認しました。
※_P3は元々MP3フォルダ
10.復元したいファイルの横にチェックを入れていきます。
11.チェックマークを入れる作業が全て終わったら、右下の保存をクリックします。
12.ファイルを復元する場所を選んで、OKをクリックします。
今回はデスクトップ上に作ったrecoveryフォルダを選択しました。
ファイル復元専用のフォルダを前もって別のドライブに作っておくとスムーズです。
復元したいファイルがあった場所に保存するのは絶対ダメなので、注意しましょう
13.復元作業が終わるまで待ちます。
14.復元作業終了後にOK、または今すぐバックアップをクリックします。
15.復元作業されたファイルの動作確認を行い、問題なければ作業終了です。
ソフトは閉じてしまって構いません。
※ファイル名のリネームは適宜行ってください
長所
- きちんと復元できた
- 今回のテストでは30個のファイルを試しましたが、全て正常に復元できました。
壊れたファイルもなく、動作にも問題ありません。
削除直後であれば復元できるというのは安心感があります。
もちろんデータを上書きしたりすれば復元できる確率は下がるので、過信は禁物です。
大事なファイルはバックアップを取りましょう。 - 無料版でも1GB復元できる
- オフィスソフトの保存ファイルやmp3などであれば、十分足りる容量です。
それを無料で使えるのはありがたいと思います。
短所
- 画面サイズを一定以下にできない
- わたしの環境だと1025 x 701 pxより小さくすることができませんでした。
もう少しフレキシブルに表示できるようになればなと思います。
ちなみに大きく表示するのは問題ありません。
思ったこととか
これまでいくつか復元ソフトを試し、ダメなケース(復元できない)こともあったので、半分ぐらい復元できたら御の字かなと思っていました。
が、そんな予想を良い意味で裏切ってくれたので驚いています。
これまでに誤ってファイルを削除した経験が一度でもあるなら、今のうちに無料版をインストールするのがオススメです。
間違ってファイルを削除した直後は大体テンパっていて、データ上書きなどのミスが発生しやすくなりますし。
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