巨大キューブ型PCケース Thermaltake Core X9のレビューをします。
購入を検討中の方は、ぜひ読んでいってください。
まずはスペックの紹介から始めます。
対応マザーボード規格 | Extend ATX,ATX,Micro ATX,Mini ITX |
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5.25インチベイ(オープン) | 3 |
2.5/3.5インチシャドウベイ | 6+1(+1は電源の上側) |
拡張スロット | 8 |
サイズ(H x W x D) | 502 x 380 x 640 mm |
重量 | 17kg |
付属電源 | なし |
現在は終息しています。
レビュー
とりあえず箱がデカイです。(縦55.5 x 横45.8 x 高73.0cm)
上に載っているのはビデオカードの化粧箱。
箱から取り出すとこんな感じです。
サイドパネルは、左右同じ形状なので、入れ替えが可能。
アクリルが波打っているのは、まだシールを剥がしていないからです。
スイッチとUSB3.0ポートなども、左右入れ替えが可能。
※再配線の必要はあります。
USBポートが縦に並んでいるので、デバイス同士が干渉しません。
ただ、一般的なUSBポートと上下逆なので、USBメモリなどのアクセスランプが下向きになる場合があります。
サイドパネル(アクリル)の内側の様子です。
この個体だけかもしれませんが、バリがあります。
※ピンぼけですみません
天板を外した様子です。
12cmファンなら8つ、14cmファンなら6つ付けられます。
20cmファンも搭載可能。
ファン取り付け用の金具を外した様子です。
メンテナンスはこの状態で行うのがベストでしょう。
ケース背面の様子です。
キーボードの盗難防止用ケーブルホール、拡張スロットのガードがあります。
前者はあっても別に構いませんが、後者はハッキリ言って邪魔です。
拡張スロットのネジを勝手に回せないにする思惑(盗難防止?)があるみたいですが、ガードもハンドスクリューで止められているので、あまり意味がありません。
もちろん時間稼ぎにはなるでしょうが。
電源は2基搭載可能。
ただ、電源を固定する金具は1つしかついていないので、何かで代用する必要があります。
ケース底面の様子です。
後ろ側(右側)の底面にはダストフィルターが付いていますが、前側(左側)は筒抜け。
フロントパネルを外した様子。
ネジ止めはされていないので、前側に引っ張るだけで取り外しできます。
5.25インチベイは、ハンドスクリューをとれば、取り外しが可能。
デフォルトのフロントファンは20cmですが、12cmや14cmにも取り替えられます。
フロントパネルの裏側です。
全面にダストフィルターが付いているので、ホコリをよく止めてくれます。
HDD,SSDケージの様子。
3.5インチの固定はツールフリー。
赤枠内の固定具を外して、HDDを取り付け、固定具を挿し込むだけ。
2.5インチは、裏からネジで固定します。
実際にHDDを取り付けた様子。
ケージのフレームがあるので、L字のSATAケーブルを取り付けるのは難しいです。
E-ATXのマザーボードを取りつけた様子です。
パーツを組み込んだ様子です。
マザーボードが床と平行なので、ビデオカードの重みによる歪みを気にする必要がありません。
CPUクーラーの高さは250mmまで、ビデオカードの長さは590mmまで、電源は220mmまでとなっています。
空間は広いですが、配線をまとめるのは難しめです。
私はあきらめました。
HDDケージに配線した様子。
コネクタがケース内部に入るので、接続しにくいです。
付属品は少なめで、マニュアルとケーブルタイ、ハンドスクリュー、ネジ類、ビープスピーカー、なんかの金具となっています。
総評
ケース内は広く、自由度は高いですが、万人にはオススメしにくいです。
まぁ、こんなデカイPCケースをライトユーザーが買うとは思えませんが。
サイドパネルを開けただけでは、カード交換が難しく、結局天板を外すことになる点は、正直面倒くさい。
パーツ交換を頻繁に行う方には向きません。
値段(購入時の価格は23,522円)の割に精度が悪く、サイドパネルを閉めにくいのも残念。
こういうネガティブな点をのめて、かつ明確な意思を持っている方にだけ、Thermaltake Core X9をオススメします。
ファンを沢山積んでとにかく冷却したいとか、スタック(二段積み)してドカンと水冷するんじゃとか、お気に入りのプラモ・フィギュアを飾るんだとか、やりたいことが決まっているユーザーは楽しめるでしょう。
ただ、私のようにボンヤリとしたユーザーが衝動買いすると、ガッカリしてしまうかもしれません。