Thermaltake Core W100のレビューをします。
内部が広いPCケースが欲しい、大型ラジエーターを設置したいという方は要チェックです。
まずは、スペックの紹介から始めます。
モデル | Core W100 |
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型番 | CA-1F2-00F1WN-00 |
ケースタイプ | Super Tower |
寸法 (H x W x D) | 677 x 310 x 678 mm |
実重量 | 22.4 kg |
ドライブベイ | -Accessible 3 x 5.25’’ -Hidden 6 x 3.5’’ or 2.5’’ (HDD Cage) 4 x 3.5’’ or 2.5’’ (Behind the M/B tray) |
拡張スロット | 10 |
マザーボード | Mini ITX,Micro ATX,ATX,E-ATX,XL-ATX |
メーカー製品情報ページ
Thermaltake Core W100のレビュー
Thermaltake Core W100のパッケージサイズは、72.5 x 32.5 x 67cm。
25kgあるので2人で運ぶようにという注意図があります。
フルタワーケースのパッケージとしては、少し小さめです。
パッケージが小さい理由は、上記画像のように全てのパネル・部品がバラバラになっているから。
ケースとして使うには一から組み立てる必要があります。
わたしの場合、組み立て~ケース入れ替えで3~4時間かかりました。
付属品は、数えるのが嫌になるぐらい沢山あるので、紹介を割愛します。
E-ATXマザーボードを組み込んだ様子です。
内部がかなり広いことが分かります。
裏面の様子です。
2.5 or 3.5インチドライブを設置できるので、表側のスペースを節約できます。
長所
- 剛性はまぁまぁ
- 以前、Thermaltake Core X9を買った時はペラいなと感じましたが、Core W100はハイエンド寄りの製品だけあってしっかりしています。
さすがにCOSMOS IIのサイドパネルほどの厚みはありませんが。 - 拡張性が高い
- とにかく広いので、自由度が高いです。
何かをかざるも良し、水冷にするも良し。
Topは最大600mm、Frontは420mmのラジエーターを設置可能。
上部のラジエータースペースは、厚さ約13cmまで対応しています。 - スタック(縦積み)できる
- 別売りのCore P100を購入してスタックすれば、さらに大きなケースとして使用できます。
- 裏配線に余裕がある
- 裏配線用のスペースは約6.5cmあります。
ドライブの冷却用にファンを設置することも可能です。
短所
- ファンが一つも付いていない
- ハイエンド製品だから、自分のお好きなファンをどうぞということなのでしょうが、せめて前後1つずつぐらい付属していればなと思います。
ファンへの出費は結構痛いです。 - 組みやすいとは言えない
- Core W100は基本ネジ止めで、ワンタッチで固定するような機構はHDDケージぐらいしかないので、他のケースに比べると組み立てに時間がかかります。
そういう点から、頻繁にPC構成を変える人には向かないでしょう。 - サイドパネル(アクリル)がそる
- ケース内にHDDケージを設置し、サイドパネルを閉めようとしたところ、サイドパネルのアクリル部分がそってしまっていて、閉じることができませんでした。
仕方がないので、泣く泣くHDDケージを取り外し、元に戻しました。 - 設計が練られていない
- ケース内に設置したHDDケージにケーブルを挿すのは、かなりツラいです。
また、後からHDDケージを設置する場合は、一度底面全体を外さなくてはなりません。
あると便利なもの
- EPS12V 8pin 延長ケーブル
- ケースの高さがかなりあるので、電源によってはケーブルが届かない場合があります。
- ストレートのSATAケーブル
- ケース裏面にドライブを固定する場合、ストレートのSATAケーブルが必須です。
コネクタに負荷がかかるので、L字を使うのはオススメしません - 使いやすいプラスドライバー
- ネジ止めする回数がとにかく多いので、自分にあったものを使わないと手が痛くなるのは必至。
わたしは、VESSEL ボールグリップドライバーを使いました。 - ファンコントローラー
- たくさんファンを取り付けようとすると、マザーボード上の端子だけでは足りなくなるので、ファンコントローラーがあると便利です。
思ったこととか
購入時の価格は42,098円とお高めでしたが、選んで良かったと感じています。
まぁ、選んだというよりは、E-ATXが入って、大型ラジエーターを設置できて、オープンの5インチベイも使えるという条件で絞ったら、Core W100しか選択肢がなかったという感じですね。
それでも、ケースの出来自体は良かったので、数年間は使っていけそうな気がします。
もしかしたら、もっと長い付き合いになるかもしれません。
ただ、上にも書いた通り、一から組み立てる必要があるので、それを自作PCの醍醐味として楽しめる人にしかオススメはしません。
出来合いのものを使うことに慣れている人がW100を買うと、ちょっとツラいでしょう。
最終目標にPCの水冷化とかがあれば、別ですが。
2016/11/28追記
拡張ユニットのレビューを書きました。
Thermaltake Core P100のレビュー