Intel Core i7 7700Kのレビューをします。
KabyLakeは第7世代のIntel CPUです。(第6世代はSkyLake)
特徴としては、メモリがDDR4-2400対応になったこと、ベースクロックの上昇などが挙げられます。
コア数・スレッド数 | 4コア8スレッド |
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ベースクロック(ターボブースト) | 4.2GHz(4.5GHz) |
キャッシュ | 8MB |
最大メモリーサイズ | 64GB |
対応メモリ | DDR4-2400 |
TDP | 91W |
グラフィックス | Intel HD Graphics 630 |
対応ソケット | LGA1151 |
メーカー製品情報ページ
現在は新世代の10700Kが販売されています。
Intel Core i7 7700K(Kabylake)のレビュー
Intel Core i7 7700KのパッケージはCore i7 5820Kのものより小さめです。
製品内容は、CPU本体、冊子、i7ロゴシールのみ。
CPUクーラーは付属しません。
基板の厚さは0.8mm。
Skylakeの時と厚さは変わらないので、CPUクーラーの取り付けには注意が必要です。
性能比較(ベンチマーク)
CINEBENCH R15(CPUベンチマーク)、3DMark Fire Strike(ゲームベンチマーク)を使い、Core i7 5820K(6コア12スレッド 3.3~3.6GHz LGA2011-3)と性能比較を行いました。
7700K | 5820K | 補足 | |
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CINEBENCH R15 | 871cb | 985cb | 大きい方が優秀 |
Fire Strike | 15302 | 15121 | 大きい方が優秀 |
消費電力について
アイドル時とFire Strike実行時の消費電力(システム全体)を計測しました。
計測にはSANWA SUPPLY TAP-TST8を使用。
7700K | 5820K | |
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アイドル時 | 52W | 75W |
ベンチマーク時 | 260W | 280W |
※ビデオカード(GTX 1070)や拡張カード、ストレージ・光学ドライブなどの環境は全て同じ、CPUとマザーボードだけが違う状態です。
温度について
アイドル時とTMPGEnc Video Mastering Works 5でのエンコード時の温度を計測しました。
計測にはCoreTempを使用。
各コアの温度を合計してコア数で割り、平均温度を出しています。(室温16.5℃)
7700K | 5820K | |
---|---|---|
アイドル時 | 31.5℃ | 17.83℃ |
エンコード時 | 56℃ | 34.83℃ |
長所
- 消費電力が下がった
- Core i7 5820K(TDP140W)と比べると約20W下がる結果となりました。
電気代を節約をする為に7700Kに乗り換えたので、良かったです。
短所
- CPUの温度が高い
- 正直、こんなに温度が高いとは思いませんでした。
この調子だと夏場の温度が心配になります。
わたしは勇気がないのでやる予定はありませんが、殻割りする人の気持ちがちょっと分かりました。
思ったこととか
第一目標であった消費電力の減少は達成できたので、まぁまぁ満足しています。
体感面でも特に変わったこともありません。
わたしの用途ではメインストリームのCPUで充分なことも分かりましたし、AMDのRyzenやSkyLake-X、KabyLake-Xは今のところパスの予定です。
メチャクチャ体感が速くなるとか、面白い機能が搭載されるとかであれば別ですけど。