Synology DiskStation DS118のレビューをします。
同製品はクアッドコアCPU + 1GB DDR4メモリを搭載した高性能な1ベイNASで、10 ビット 4K H.265 ビデオトランスコーディングを使えることが特徴です。
CPU | Realtek RTD1296 (64bit,クアッドコア 1.4GHz) |
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システム メモリ | 1 GB DDR4 |
ドライブ ベイ | 1 (3.5 HDD,2.5 HDD,2.5 SSDに対応) |
最大内部生容量 | 14 TB |
RJ-45 1GbE LAN ポート | 1 |
USB 3.0 ポート | 2 |
外寸(高さx幅x深さ) | 166 mm x 71 mm x 224 mm |
重量 | 0.7 kg |
システムファン | 60 mm x 60 mm x 1 pcs |
保証 | 2年 |
Synology DiskStation DS118のレビュー
Synology DiskStation DS118のパッケージサイズは28.5x24x9cmです。
パッケージ上部には代理店シール(アスク)が貼られています。
パッケージ裏には製品の各部説明が記載されています。
パッケージを開けると下記の3つが入っています。
- はじめにお読みください
- Synology NAS入門
- アスク保証書(24ヶ月)
こういうものは読み飛ばしがちですが、特に1は読んでおくべきです。
特に動作検証リストに無いHDD・SSDを使用して、不具合が発生した場合はサポート対象外となる部分は重要かと思います。
HDDは動作検証リストに多くが記載されていますが、SSDは10製品ほどしか載っていないので、注意が必要です。
パッケージを開けた様子。
中央部に本体、奥のダンボールに付属品が収まっています。
製品内容(付属品)は下記。
- NAS本体
- LANケーブル
- ACアダプター+端子部
- クイックインストールガイド
- HDD固定用ネジ
- NASケースを閉じる為のネジ
DS118は2.5インチHDD/SSDに対応していますが、ディスクホルダーは付属していません。
2.5インチデバイスを使う場合は、2.5” Disk Holder Type Cを別途購入する必要があります。
DS118本体前面の様子。
上からSTATUS、LAN、DISKのインジケータ(LED)。
一番下は電源ボタンです。
インジケータは、NASのコントロールパネル>ハードウェアと電源>全般から輝度調整と消灯を行えます。
本体側面の様子。
Synologyロゴの部分はメッシュになっています。
本体背面の様子。
ファンは6cm角、下部左はケンジントンロック、下部右はリセットボタン、USB3.0 x2とLANポート、その下に電源端子があります。
底面の様子。
本体はゴム足4つで自立する形です。
また、こちらにも開口部があります。
HDDの取り付け方
背面側にネジが無いのを確認し、本体をスライドします。
赤枠部の突起で固定されているので、必ずスライドさせてください。
本体を2つに分けた様子です。
ここにHDDを取り付けていきます。
まず、SATA端子の位置を確認して、HDDをそれに合わせて接続してください。
その後、ネジ止めしていきます。
こちら側はネジ止め穴が3つありますが、全てのHDDが対応する訳ではありません。
HDDのモデルによっては、側面に2つしかネジ穴が無いこともあります。
逆側のネジ止め穴は2つです。
今回使用したHDD(Seagate IronWolf 8TB ST8000VN0022)は側面のネジ穴が2つですが、合わさる場所は1つだけしかありません。
HDDの取り付けが終わったら、フタをスライドさせて閉め、背面部をネジ止めします。
あとはLANケーブルと電源端子を接続して、セットアップするだけです。
セットアップ方法はASK解説ページが分かりやすいです。
短所
- 価格帯が微妙
- 2019/04/05時点でDS118は15,000円強ですが、価格帯としては微妙です。
1ベイで価格優先ならDS119j/JPが安いですし、2ベイが欲しいならDS218j/JPやDS218playが選択肢に入ってくるので、どれを選ぶか迷うかもしれません。
長所
- わりと静か
- 本体側面のメッシュや底面の開口部がある割に動作音は静かで、ほとんど気にならないレベルです。
ただ、起動時とハイバネーションからの復帰時は大きめな音がするので、対処が必要かもしれません。
対処方法としては、コントロールパネルからHDDハイバネーションを切るのが有効です。
そうすると、ずっと起動しっぱなしになるので、大きな音がしなくなります。
※消費電力は上がります - 十分な速度が出る
- CrystalDiskMark読みでシーケンシャルリードが115MB/s、ライトが116MB/s程度でます。
これは1Gbpsの最大値に近い速度です。
これ以上の速度を出したいのであれば、より高速なネットワークと対応NASが必要になります。 - ユーザー数が多い
- Synology製のNASは人気があり、ユーザー数も多いので、トラブル時の情報が集めやすいです。
NAS初心者にとって、これは大きなメリットになります。
思ったこととか
DS118とDS119j/JPで迷いましたが、結果的に前者を選んで正解だったと感じています。
その理由はメモリ使用量が意外と多いから。
DS118はあまり使っていない状態でも40%程度メモリが使われています。(1GB搭載なので約400MB)
DS119j/JPはメモリが256MBしか搭載されていないので、そちらを選んでいたらカツカツだったかもしれません。
まぁ、スペックが違うので一概には言えませんが、迷ったら高スペックな方を選ぶみたいな方法はありかと思います。
数千円をケチって、体感が遅かったりすると、絶対後悔するでしょうし。