同製品は拡張用PCIeスロットを搭載した2ベイNAS、M.2スロットと合わせて4つのストレージを使用できることが特徴です。
CPU | Intel Celeron N4505 (2C2T,最大2.9GHz) |
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グラフィックプロセッサ | Intel UHD Graphics |
システムメモリ | 4GB RAM |
ドライブベイ | 2 x 3.5インチ SATA 6Gb/s |
ドライブの互換性 | 3.5-inch SATA hard disk drives, 2.5-inch SATA solid state drives |
M.2 スロット | 2 x M.2 2280 PCIe Gen3 x1 |
LANポート | 1 x 2.5GbE |
PCIeスロット | 1個(PCIe Gen 3 x2) |
USB 2.0ポート | 2個 |
USB 3.2 Gen 2(10Gbps)ポート | 2 x Type-A |
HDMI出力 | 1 HDMI2.0(最大4096 x 2160 @60Hz) |
サイズ | 168 × 105 × 226 mm |
QNAP TS-262の外観と付属品
パッケージ上のシールには主なスペック・特徴が記載されています。
パッケージを開封した様子。
下部に本体、上部右側の箱に付属品、左上の隙間に電源ケーブルが収まっています。
製品内容(付属品)は下記。
- NAS本体
- 電源アダプター
- 電源ケーブル
- LANケーブル
- クイックインストールガイド
- 延長保証に関する案内
- QNAP簡単セットアップガイド
- HDD/SSDの取付ねじ
本体を上から見た様子。
シールには主なスペックが記載されています。
本体前面の様子。
右上が電源ボタン、その下に並んでいるのはアイコンです。
アイコン右の黒く見える部分はインジケーターとなっていて、LEDで状態を表します。
右下はUSBポートとコピーボタンです。
初期設定を行うと、手軽にバックアップを行えるようになります。
左側面の様子。
右側にある鍵マークの上はロックスイッチです。
右側面の様子。
シールの隠した部分にはCloud Keyやシリアルナンバー、MACアドレスが記載されています。
底面には4つのゴム足があって、スリットからは吸気されます。
背面側の様子。
一番上はPCIeカードを増設する場所で、デフォルトではブラケットだけが付いています。
その下はUSBポートが3つとHDMI端子、右側は排熱用のファンです。
さらに下は2.5GbpsのLANポート、一番左下は電源端子という配置になっています。
白塗りの部分はMACアドレスとシリアルナンバーです。
ドライブベイが見えるようにした状態です。
フロントパネルはこの画像で左方向にスライドすると外れます。
HDD取付用プラスチックを取り外した様子。
HDD取付用プラスチック単体の様子。
プラスチックにHDDを取り付ける様子。
手順は両サイドのロック用具を外す>HDD取り付け>ロック用具で固定となります。
HDDは取付用プラスチックの底面側でねじ止めします。
SATA SSDを使う場合も同様です。
NAS内部にアクセスする場合は、赤枠部分のねじを外し、背面側にスライドします。
左側面を背面側にスライドしたのを上から見た様子。
左側面を取り外した様子。
メモリスロットには空きがありますが、スペック上の最大メモリは4GBまでとなっている為、増設できるか(認識するか)は不明です。
①と②と書いてある部分はM.2スロットです。
固定はねじではなく、青いレバーで行います。
M.2 SSDを取り付けた様子。
Gen4 x4対応SSDを使っても結局速度は落ちますし、発熱も大きい傾向にあるのでオススメしません。
ヒートシンクの使用は任意ではありますが、推奨されているようです。
厚めのヒートシンクは干渉する可能性があるので、薄型のヒートシンクを選びましょう。
拡張用のPCIeスロット(Gen3 x2)は上部にあります。
PCIeスロットの終端は空いているタイプです。
増設するQNAP QXG-10G1T(10GbE)の様子。
一般的なPC用ブラケットでは固定できないので、NAS向けのブラケットを取り付けておく必要があります。
取り付け方は簡単で、PCIeスロットに上から挿すだけです。
固定は赤枠部分を背面側からねじ止めする形になります。
10Gbpsポートが増設された様子。(背面側)
初期設定方法(手順)
1.ケーブル類は取り外した状態でNASにHDDやSSDを取り付けます。
必要に応じて、拡張カードも取り付けてください。
2.NASにLANケーブルと電源ケーブルを接続します。
LANケーブルの先はルーターやスイッチに接続、電源ケーブルはコンセントと接続してください。
3.NAS本体の電源スイッチを押します。
4.起動が開始されるとビーと音が鳴ります。
起動完了までしばらく待ちましょう。(1~5分)
5.Qfinder Proをダウンロードして、管理用PCにインストールします。
6.インストールが終わったら、Qfinder Proを起動します。
7.スマートインストールガイドで~というダイアログが表示されたら、はいをクリック。
8.WEBブラウザが開くので、スマートインストレーションの開始をクリック。
9.ファームウェアバージョンの指定画面が表示されたら、次へをクリック。
更新の確認ボタンを押すと新しいファームウェアが見つかる場合があります。
わたしは最新バージョンにチェックを入れて、ファームウェアの更新を行いました。
※更新作業は画面に表示される指示に従ってください
10.再度スマートインストレーションの開始をクリック>現在のバージョンにチェックを入れて次へ>NASの名前と管理者パスワードを入力して次へをクリックします。
※ユーザー名の右端にあるアイコンはロボフォーム(パスワード管理ソフト)のものなので、通常は表示されません
11.日付と時刻の設定を行います。
タイムゾーンを選択、下部のいずれかにチェックを入れて、次へをクリック。
今回はタイムサーバーと自動的に同期しますを選択しました。
NTPサーバーの動作テストをオススメします。(テストボタンをクリック)
12.ネットワーク設定の構成を行います。
今回はDHCPを選択して次へをクリックしました。
13.これまで設定してきた内容に問題がなければ、右下の適用をクリック。
14.ドライブデータが消去される旨が書かれた警告ダイアログを読み、問題がなければ初期化をクリック。
15.設定の適用が終わるまで待ちます。
16.設定適用後、サービスが起動するまで更に待ちます。
17.おめでとうございますと表示されたら初期設定は完了です。
速度計測
TP-Link Deco XE200(Wi-Fi 6E対応メッシュシステム)とQNAP TS-262を2.5Gbpsの有線で接続、PCはWi-Fi 6Eで接続して、CrystalDiskMarkでベンチマークを行いました。
左がHDD、右がSSDの計測結果。
ただWi-Fi 6E経由なので、ランダムが遅くなってしまいました。
今回はメッシュWi-Fiの検証が目的だった為、Wi-Fi 6Eで接続しましたが、通常はPlanex FX2G-05EM(2.5GBASE-T対応スイッチングハブ)やTP-Link TX201(2.5Gbps LANカード)などを使って、有線ネットワークを組むのがオススメです。
10Gbpsのカードを増設して、有線ネットワークを組む場合はTL-SX105(10G対応スイッチ)やTX401(10Gbps対応PCIeカード)などを使いましょう。
動作音について
HDDを搭載した場合、アクセス時に少しカリカリ音がするだけです。
SSDの場合は動作音はありません。
ファンの音が少しする程度です。
始終アクセスがあるとかでなければ、寝室に置いても問題ありません。
さすがに枕元には置かない方が良いですが。
PCIe拡張カードについて
レビューまとめ
通常の2ベイ(HDD/SSD) + M.2 x2で合計4個のストレージを使えるのは大きいです。
※M.2 SSDはSSDキャッシュとしても使えます
拡張用PCIeスロットにQNAP QXG-10G1Tを挿せば、簡単に10Gbpsに対応可能。
以前に比べるとQXG-10G1Tが値上がり傾向なのは残念ですが、それでも10Gbps対応NASを買うよりは安いです。
動作音やストレージの温度も許容範囲内ですし、動作にも全く問題はありません。
付属の簡単セットアップガイドがとても充実しているので、NAS初心者の方も安心して使えます。