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QNAP TS-262のレビュー!M.2スロットと拡張用PCIeスロット搭載の2ベイNAS

QNAP TS-262の前面 NAS
九荻 新
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QNAP TS-262のレビューをします。

同製品は拡張用PCIeスロットを搭載した2ベイNAS、M.2スロットと合わせて4つのストレージを使用できることが特徴です。
QNAP TS-262のスペック
CPUIntel Celeron N4505
(2C2T,最大2.9GHz)
グラフィックプロセッサIntel UHD Graphics
システムメモリ4GB RAM
ドライブベイ2 x 3.5インチ SATA 6Gb/s
ドライブの互換性3.5-inch SATA hard disk drives,
2.5-inch SATA solid state drives
M.2 スロット2 x M.2 2280 PCIe Gen3 x1
LANポート1 x 2.5GbE
PCIeスロット1個(PCIe Gen 3 x2)
USB 2.0ポート2個
USB 3.2 Gen 2(10Gbps)ポート2 x Type-A
HDMI出力1
HDMI2.0(最大4096 x 2160 @60Hz)
サイズ168 × 105 × 226 mm

メーカー公式サイト

QNAP TS-262の外観と付属品

QNAP TS-262のパッケージ

パッケージ上のシールには主なスペック・特徴が記載されています。

QNAP TS-262のパッケージを開封した様子

パッケージを開封した様子。

下部に本体、上部右側の箱に付属品、左上の隙間に電源ケーブルが収まっています。

QNAP TS-262の付属品一覧

製品内容(付属品)は下記。

  • NAS本体
  • 電源アダプター
  • 電源ケーブル
  • LANケーブル
  • クイックインストールガイド
  • 延長保証に関する案内
  • QNAP簡単セットアップガイド
  • HDD/SSDの取付ねじ

QNAP TS-262を上から見た様子

本体を上から見た様子。
シールには主なスペックが記載されています。

QNAP TS-262の前面

本体前面の様子。

右上が電源ボタン、その下に並んでいるのはアイコンです。
アイコン右の黒く見える部分はインジケーターとなっていて、LEDで状態を表します。

右下はUSBポートとコピーボタンです。
初期設定を行うと、手軽にバックアップを行えるようになります。

QNAP TS-262の左側面

左側面の様子。

右側にある鍵マークの上はロックスイッチです。

QNAP TS-262の右側面

右側面の様子。

シールの隠した部分にはCloud Keyやシリアルナンバー、MACアドレスが記載されています。

QNAP TS-262の底面

底面には4つのゴム足があって、スリットからは吸気されます。

QNAP TS-262の背面

背面側の様子。

一番上はPCIeカードを増設する場所で、デフォルトではブラケットだけが付いています。

その下はUSBポートが3つとHDMI端子、右側は排熱用のファンです。

さらに下は2.5GbpsのLANポート、一番左下は電源端子という配置になっています。

白塗りの部分はMACアドレスとシリアルナンバーです。

QNAP TS-262のフロントパネルを取り外した様子

ドライブベイが見えるようにした状態です。
フロントパネルはこの画像で左方向にスライドすると外れます。

QNAP TS-262の前面側内部

HDD取付用プラスチックを取り外した様子。

QNAP TS-262のHDD取付用プラスチック

HDD取付用プラスチック単体の様子。

QNAP TS-262のプラスチックにHDDを取り付ける様子

プラスチックにHDDを取り付ける様子。

手順は両サイドのロック用具を外す>HDD取り付け>ロック用具で固定となります。

QNAP TS-262のプラスチックにHDDをねじ止めした様子

HDDは取付用プラスチックの底面側でねじ止めします。
SATA SSDを使う場合も同様です。

QNAP TS-262背面のねじを外した様子

NAS内部にアクセスする場合は、赤枠部分のねじを外し、背面側にスライドします。

QNAP TS-262の左側面をスライドした様子

左側面を背面側にスライドしたのを上から見た様子。

QNAP TS-262の左側面を取り外した様子

左側面を取り外した様子。

QNAP TS-262の内部

メモリスロットには空きがありますが、スペック上の最大メモリは4GBまでとなっている為、増設できるか(認識するか)は不明です。

①と②と書いてある部分はM.2スロットです。
固定はねじではなく、青いレバーで行います。

QNAP TS-262にM.2 SSDを取り付けた様子

M.2 SSDを取り付けた様子。

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M.2スロットはPCIe Gen3 x1対応なので、Gen3 x4対応のM.2 SSDで十分です。

Gen4 x4対応SSDを使っても結局速度は落ちますし、発熱も大きい傾向にあるのでオススメしません。

ヒートシンクの使用は任意ではありますが、推奨されているようです。
厚めのヒートシンクは干渉する可能性があるので、薄型のヒートシンクを選びましょう。

QNAP TS-262の拡張用PCIeスロット

拡張用のPCIeスロット(Gen3 x2)は上部にあります。

QNAP TS-262のPCIeスロット(終端側)

PCIeスロットの終端は空いているタイプです。

QNAP TS-262に増設する拡張カード(QNAP QXG-10G1T)

増設するQNAP QXG-10G1T(10GbE)の様子。

一般的なPC用ブラケットでは固定できないので、NAS向けのブラケットを取り付けておく必要があります。

QNAP TS-262に拡張カードを挿した様子(上側)

取り付け方は簡単で、PCIeスロットに上から挿すだけです。

QNAP TS-262の拡張カードのねじ止め場所

固定は赤枠部分を背面側からねじ止めする形になります。

QNAP TS-262に拡張カードが増設された様子(背面側)

10Gbpsポートが増設された様子。(背面側)

初期設定方法(手順)

1.ケーブル類は取り外した状態でNASにHDDやSSDを取り付けます。
必要に応じて、拡張カードも取り付けてください。

2.NASにLANケーブルと電源ケーブルを接続します。

LANケーブルの先はルーターやスイッチに接続、電源ケーブルはコンセントと接続してください。

3.NAS本体の電源スイッチを押します。

4.起動が開始されるとビーと音が鳴ります。
起動完了までしばらく待ちましょう。(1~5分)

5.Qfinder Proをダウンロードして、管理用PCにインストールします。

6.インストールが終わったら、Qfinder Proを起動します。

7.スマートインストールガイドで~というダイアログが表示されたら、はいをクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順07)

8.WEBブラウザが開くので、スマートインストレーションの開始をクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順08)

9.ファームウェアバージョンの指定画面が表示されたら、次へをクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順09)

更新の確認ボタンを押すと新しいファームウェアが見つかる場合があります。

わたしは最新バージョンにチェックを入れて、ファームウェアの更新を行いました。
※更新作業は画面に表示される指示に従ってください

10.再度スマートインストレーションの開始をクリック>現在のバージョンにチェックを入れて次へ>NASの名前と管理者パスワードを入力して次へをクリックします。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順10)

※ユーザー名の右端にあるアイコンはロボフォーム(パスワード管理ソフト)のものなので、通常は表示されません

11.日付と時刻の設定を行います。
タイムゾーンを選択、下部のいずれかにチェックを入れて、次へをクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順11)

今回はタイムサーバーと自動的に同期しますを選択しました。
NTPサーバーの動作テストをオススメします。(テストボタンをクリック)

12.ネットワーク設定の構成を行います。
今回はDHCPを選択して次へをクリックしました。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順12)

13.これまで設定してきた内容に問題がなければ、右下の適用をクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順13)

14.ドライブデータが消去される旨が書かれた警告ダイアログを読み、問題がなければ初期化をクリック。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順14)

15.設定の適用が終わるまで待ちます。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順15)

16.設定適用後、サービスが起動するまで更に待ちます。

17.おめでとうございますと表示されたら初期設定は完了です。

QNAP TS-262の初期設定方法(手順17)

速度計測

TP-Link Deco XE200(Wi-Fi 6E対応メッシュシステム)QNAP TS-262を2.5Gbpsの有線で接続、PCはWi-Fi 6Eで接続して、CrystalDiskMarkでベンチマークを行いました。

TP-Link Deco XE200とNASを2.5Gbpsで接続した結果(CrystalDiskMark)

左がHDD、右がSSDの計測結果。

九荻 新
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シーケンシャルはPCを有線で接続した場合とあまり変わりません。
ただWi-Fi 6E経由なので、ランダムが遅くなってしまいました。

今回はメッシュWi-Fiの検証が目的だった為、Wi-Fi 6Eで接続しましたが、通常はPlanex FX2G-05EM(2.5GBASE-T対応スイッチングハブ)TP-Link TX201(2.5Gbps LANカード)などを使って、有線ネットワークを組むのがオススメです。

10Gbpsのカードを増設して、有線ネットワークを組む場合はTL-SX105(10G対応スイッチ)TX401(10Gbps対応PCIeカード)などを使いましょう。

動作音について

九荻 新
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特別静音ではないものの、概ね静かだと思います。
HDDを搭載した場合、アクセス時に少しカリカリ音がするだけです。

SSDの場合は動作音はありません。
ファンの音が少しする程度です。

始終アクセスがあるとかでなければ、寝室に置いても問題ありません。
さすがに枕元には置かない方が良いですが。

PCIe拡張カードについて

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拡張カードのQNAP QXG-10G1T(10GbE)についてですが、取り付けた状態でNASの初期設定を行った所、そのまま認識されて使用できる状態になりました。

特別な設定や作業は行っていません。

レビューまとめ

九荻 新
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QNAP TS-262が良いのはM.2スロットと拡張用PCIeスロットがあること。

通常の2ベイ(HDD/SSD) + M.2 x2で合計4個のストレージを使えるのは大きいです。
※M.2 SSDはSSDキャッシュとしても使えます

拡張用PCIeスロットにQNAP QXG-10G1Tを挿せば、簡単に10Gbpsに対応可能。

以前に比べるとQXG-10G1Tが値上がり傾向なのは残念ですが、それでも10Gbps対応NASを買うよりは安いです。

動作音やストレージの温度も許容範囲内ですし、動作にも全く問題はありません。

付属の簡単セットアップガイドがとても充実しているので、NAS初心者の方も安心して使えます。
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