九荻 新
TP-Link TL-SX1008のレビューをします。
同製品は8ポート全てが10Gbpsに対応したスイッチで、価格が手頃であることや設定不要であることが特徴です。
記事内ではベンチマーク結果や動作音(動画)などを紹介しています。
同製品は8ポート全てが10Gbpsに対応したスイッチで、価格が手頃であることや設定不要であることが特徴です。
記事内ではベンチマーク結果や動作音(動画)などを紹介しています。
インターフェイス | 100Mbps/1Gbps/2.5Gbps/ 5Gbps/10Gbpsポート ×8 |
---|---|
搭載ファン数 | x1 |
サイズ | 294×180×44mm |
最大消費電力 | 31.2W |
スイッチング容量 | 160Gbps |
※この記事は製品をご提供いただき執筆しています
TL-SX1008の外観と付属品
TL-SX1008のパッケージサイズは40.4 x 24.9 x 8.1cm。
パッケージ裏にはデバイスの接続例と主な特徴が英語で記載されています。
パッケージを開封した様子。
左側に本体、右側に電源ケーブルなどが収まっています。
製品内容(付属品)は下記。
- 本体
- ラックマウント用の金具 x2
- ゴム足+ネジ
- 保証書
- インストールガイド
- 電源ケーブル
本体前面の様子。
各端子の上部左右にはLEDランプがあり、光る色と位置で接続速度が分かるようになっています。
本体右側面にはラックマウント用のネジ穴と給気口があります。
本体左側面にはネジ穴とファンがあります。
背面の左側にはケンジントンロック用の穴、右方向に電源端子が配置されています。
底面にはシリアルと認証情報が書かれたシールが貼られています。
サーバーラックではなく、机などに設置する場合は四隅に付属のゴム足を取り付けてください。
10GbE NAS+SSDを使った時の速度
SATA SSD(R:550MB/s、W:520MB/s)を搭載した10GbE NAS(ASUSTOR AS4004T)とTL-SX1008を接続して、CDMで速度をベンチマークしました。
計測パターンは1GbpsオンボードLANを使用したもの、10GbpsのLANカード(TX401)を使用したものの2つ+SATA SSD単体のベンチマーク1つです。
1Gbps接続のベンチマーク結果
10Gbps接続のベンチマーク結果
SATA3接続SSDのベンチマーク結果
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1Gbpsで接続した場合は帯域が足りず、読込と書込が110MB/s台に制限されています。
変わって10Gbpsで接続すると、読込は約5.36倍、書込は約3.12倍となりました。
キャッシュが効いているのかシーケンシャル読込はSSD単体よりも速い結果です。
1Gbpsと10Gbpsでこれだけ速度差があれば、体感もかなり変わってきます。
大容量ファイルを読み込んだ時の表示されるまでのラグも発生しにくくなりますし、ファイルをNASにコピーした際にかかる時間もかなり短縮されるので快適です。
変わって10Gbpsで接続すると、読込は約5.36倍、書込は約3.12倍となりました。
キャッシュが効いているのかシーケンシャル読込はSSD単体よりも速い結果です。
1Gbpsと10Gbpsでこれだけ速度差があれば、体感もかなり変わってきます。
大容量ファイルを読み込んだ時の表示されるまでのラグも発生しにくくなりますし、ファイルをNASにコピーした際にかかる時間もかなり短縮されるので快適です。
ファンの動作音と温度について
上記は10Gbpsで通信している時の動作音を撮影したものです。
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電源を入れた直後は弱めの掃除機ぐらいのファン音がしますが、頻繁に電源オン・オフするものではないのであまり気にする必要はありません。
アイドル時や通信時は電源を入れた直後に比べれば静かです。
ただ、それでも多くの人は耳障りに感じるかと思います。
寝室、PC作業や勉強などをする部屋に設置するのは現実的ではない程の騒音値です。
静音性よりも冷却性を重視したファン設定であること、金属筐体であることから本体の温度は低めに収まります。
10Gbps通信中に触れてもひんやり、もしくはぬるい程度です。
アイドル時や通信時は電源を入れた直後に比べれば静かです。
ただ、それでも多くの人は耳障りに感じるかと思います。
寝室、PC作業や勉強などをする部屋に設置するのは現実的ではない程の騒音値です。
静音性よりも冷却性を重視したファン設定であること、金属筐体であることから本体の温度は低めに収まります。
10Gbps通信中に触れてもひんやり、もしくはぬるい程度です。
TL-SX1008とTL-SX105の違い
TL-SX1008 | TL-SX105 | |
---|---|---|
ポート | 10Gbps x8 | 10Gbps x5 |
冷却ファン | 1 | 0(ファンレス) |
サイズ | 294×180×44mm | 226×131×35mm |
最大消費電力 | 31.2W | 21.4W |
九荻 新
10Gbps 8ポートのTL-SX1008は筐体サイズが大きめ、冷却ファン有り、5ポートのTL-SX105はコンパクトでファンレスになっています。
ファンが付いている分、TL-SX1008の冷却性は優れるもののファン音は静かではないので、動作音を気にする方でポート数が足りるのであれば、TL-SX105を選択するのもアリです。
※2021年6月上旬現在、TL-SX105は品薄傾向にあります
ファンが付いている分、TL-SX1008の冷却性は優れるもののファン音は静かではないので、動作音を気にする方でポート数が足りるのであれば、TL-SX105を選択するのもアリです。
※2021年6月上旬現在、TL-SX105は品薄傾向にあります
レビューまとめ
九荻 新
TL-SX1008は10Gbps 8ポートのスイッチとしては価格が安く、十分な速度も出て、動作も安定しています。
設定不要なのでPC初心者の方が安心して導入できるのもメリットです。
ただ動作音に関しては記事内で触れたように、決して静かとは言えません。
TL-SX1008を選ぶのであれば、別室の設置場所を確保するか、冷房をつけてファンの回転数が上がらないようにするなどの対処が必要かと思います。
設定不要なのでPC初心者の方が安心して導入できるのもメリットです。
ただ動作音に関しては記事内で触れたように、決して静かとは言えません。
TL-SX1008を選ぶのであれば、別室の設置場所を確保するか、冷房をつけてファンの回転数が上がらないようにするなどの対処が必要かと思います。