自宅マンションのスイッチングハブを交換したらインターネット回線速度が約6倍になった話をします。
交換前のダウンロード速度は93.5Mbps、交換後は572.8Mbps(6.13倍)。
交換前のアップロード速度は93.7Mbps、交換後は420.1Mbps(4.48倍)となりました。
この記事では交換前に調べたことやスイッチングハブの選び方、交換手順・注意点などを紹介していきます。
当方の環境・状況は下記です。
- 自宅マンションは分譲タイプ。マンション全体でe-mansion(つなぐネットコミュニケーションズ)と契約している。
- 100Mbpsのプランを契約していた。
- e-mansion公式サイトから各マンション専用ホームページを確認したら、100Mbpsから1Gbps対応に変わっていた。(月額料金は同じ)
- Googleのスピードテストを行ったが、1Gbpsの速度は出ていない。(明らかに遅い)
- 不思議に思い確認したところ、住居内のスイッチングハブが10/100Mbpsまでしか対応していなかった。
(各部屋へはCAT5eで分岐され、1Gbpsに対応していた) - スイッチングハブを交換すれば1Gbpsに対応できるのではと考える。
- 交換して確認したところ、無事に1Gbpsに対応できた。(高速になった)
交換前に調べたこと
- スイッチングハブの交換に免許は必要ない
- e-mansionの保守サポート範囲はマンション共用部の通信機器までで、各住居内(専有部)の通信機器は各家庭の保守範囲。
つまり交換しても問題ない。 - 住居内のスイッチングハブは玄関の靴箱上やお風呂の天井裏にあるケースが多い。
※我が家は前者
注)スイッチングハブの保守範囲はそれぞれのマンションで変わってくる可能性があるので、必ずご自分で確認してください。
(特に賃貸の場合は注意が必要かと思います)
交換前の確認事項
現在設置されているスイッチングハブのサイズを型番などから確認し、接続されているLANケーブルの数も数えておきましょう。
注意が必要なのはスイッチングハブの本体サイズが同じでも、LAN・電源ケーブルを挿す位置や向きによって入りにくくなる場合があることです。
我が家の場合、交換前のスイッチ(Panasonic WTJ84019801)は天板方向にLANケーブルを接続するタイプでしたが、交換後のスイッチは側面方向に接続するタイプなので、設置スペースを広げる必要がありました。
スイッチングハブの選び方
我が家では交換前のものにLANケーブルが7本接続されていたので、8ポートでサイズが大きくないものを探しました。
また、本体の放熱能力が高い金属筐体であることも条件に加えています。
その理由は設置スペースが閉ざされていて、ほぼ無風だから。
夏場に暑さで動作が不安定になっても困るので、放熱能力が低いプラスチック筐体は避けました。
この条件から選んだのはBUFFALO LSW5-GT-8NS/BKで、価格は4千円弱。
※2020/05/15現在はだいぶ価格が下がっています
2019/09/06追記
夏の一番暑い時期も問題なく、快調に動作しています。
金属筐体を選んで正解でした。
プラスチック筐体タイプだとLSW5-GT-8EPL/BKがあります。こちらは少しお安いです。
ただ、価格差が小さいので金属筐体↑を選ぶのが吉かと思います。
補足)交換前のスイッチングハブに接続されているLANケーブルが5本以下であれば、5ポートタイプを選ぶのがオススメです。
5ポートタイプは本体サイズが小さいので、その分設置しやすくなります。
BUFFALOでは5ポート+金属筐体がLSW4-GT-5NS/BK、プラスチック筐体がLSW4-GT-5EPL/BKです。
スイッチングハブの交換手順
注)交換作業は安全優先+自己責任で行って下さい
加えて、スイッチングハブの近くに電話関連の接続線がある場合はふれないように注意しましょう。
1.各部屋のPC・ルーターの電源をOFFにします。
2.スイッチングハブに電源スイッチがある場合はそれをOFFに、無い場合は電源ケーブルを抜きます。
3.スイッチングハブに接続されているLANケーブルを抜きます。
4.スイッチングハブを取り外し、新しいものを設置します。
新しいものを完全に設置する前に動作確認をしておくのが、オススメです
設置位置はLAN・電源ケーブルが飛び出るスペースも考えて下さい。
5.設置場所に問題がなければ、LANケーブルを接続します。
6.スイッチングハブの電源ケーブルを接続します。
電源ランプなどで動作しているか確認してください。
7.各部屋にルーターを設置している場合は、それの電源を入れてしばらく待ちます。
8.その後、各部屋のPCの電源を入れます。
9.Googleのスピードテストなどで回線速度を計測します。
問題がなければ、作業は終了です。
うまくインターネットに接続できない場合はPC・ルーターの順に電源を切り、その後ルーターの電源をONにしてしばらく放置しましょう。
しっかりとルーターが起動した後に再度PCの電源を入れます。
交換後に速度が出ない場合は
部屋に設置しているルーターやLANケーブルが1Gbpsに対応しているか確認しましょう。
LANケーブルはCAT5e以上である必要があります。
(CAT6でもOK)
ちなみにCAT5のケーブルは100Mbpsまでしか対応していないので、ご注意ください。
無線LANルーターの買い替えも検討しよう
古い無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の場合、回線速度が1Gbpsになっても実力を発揮できないことがあります。
しばらく買い替えていないな、調子が少し悪いなということであれば、ルーターの買い替えも検討しましょう。
今から買い替えるのであれば、最新規格のWi-Fi6(802.11ax)に対応した製品がオススメです。
コストを抑えたいならTP-Link Archer AX10、それなりの性能が欲しいならArcher AX50が選択肢として挙げられます。
後者についてはレビュー記事を書いているので、合わせてご覧ください。
TP-Link Archer AX50のレビュー!Wi-Fi6対応の無線LANルーター
100Mbpsから1Gbpsになって速さを体感できるのか?
答えから言うと、1Gbpsの速さを体感可能です。
SteamやUplay、OrginなどでPCゲームをダウンロードする速度がかなり上がります。
100Mbps接続時は12MB/s(96Mbps)辺りが限界でしたが、1Gbpsでは64MB/s(512Mbps)ぐらい出るようになりました。
今まではダウンロード開始から完了まで1~2時間かかっていたのが、十数分程度で終わるようになったので、スイッチングハブを購入し、交換する手間をかけた甲斐があったと感じています。
思ったこととか
今回の場合、マンションの管理組合からもe-mansion側からもアナウンスが無く、いつの間にか1Gbps対応となっていた形です。
あなたのご自宅がインターネットの包括契約をしているマンションであれば、すぐに接続会社のウェブサイトを確認しましょう。
もしかすると同様のケースがあるかもしれませんよ。