Aquacomputer kryoM.2(空冷版)のレビューをします。
同製品はM.2 SSDをPCIe x4に変換するボード(カード)。
ヒートシンクが付いており、熱い傾向にあるM.2 SSDの冷却に効果的です。
2020/04/01追記
現在は冷却性能が上がった後継モデル kryoM.2 evoが販売されています。
ただし、旧モデルとは違ってevoの方は光るので注意が必要です。
Aquacomputer kryoM.2(空冷版)のレビュー
Aquacomputer kryoM.2のパッケージの様子。
わたしはaquacomputerのロゴを初めて見ました。
製品内容は下記。
- ヒートシンク
- ボード本体
- サーマルパッド
- ネジ類
- 説明図
取付手順
1.1.8mm(厚い方)のサーマルパッドを貼ります。
※画像では1mmの方を間違って貼っています
2.SSDを取り付けて、ネジ止めします。
3.ヒートシンクに1mm(薄い方)のサーマルパッドを貼ります。
※画像では1.8mmの方を間違って貼っています
4.ネジ穴を合わせて、ヒートシンクを載せます。
5.4か所をネジ止めします。
※小さめのプラスドライバーが必要です。
6.サーマルパッドが密着しているかを確認して、取り付けは終了です。
温度について
パソコンを起動して3分後のアイドル時の温度とベンチマーク(CrystalDiskMark)時の最大温度を計測しました。
温度の確認は、CrystalDiskInfoで行っています。
使用したSSDは、Samsung 960 EVO 250GB MZ-V6E250B-ITです。
アイドル時 | ベンチマーク時 | 室温 | |
取付前(マザーボード直付け) | 25℃ | 43℃ | 18.4℃ |
取付後(kryoM.2使用) | 21℃ | 27℃ | 18.6℃ |
アイドル時で4℃、ベンチマーク時で16℃下がる結果となりました。
速度変化について
CrystalDiskMarkを使って、マザーボード直付け時とkryoM.2使用時で、速度変化が起きるかを確認しました。
大幅な速度低下は確認できませんでした。
注)BIOS(UEFI)で、PCIEスロットの動作設定をGen.3に指定してください
Autoに設定している場合、動作速度が低下することがあります。
長所
- よく冷える
- 動作温度が低めなSamsung 960 EVOで、最大16℃も下がる結果となり驚いています。
もっと熱いSSDや夏場であれば、もっと大きな冷却効果が見込めるかもしれません。
短所
- ちょっとお高い
- 2017/01/06現在、空冷版のお値段は5,000円強です。
思ったこととか
普段使いで、ベンチマーク時の様な温度まで上がる場面は少ないでしょう。
ただ、960 EVOより熱いM.2 SSDはかなりあるので、熱が気になる方は購入を検討してみてもよいかと思います。
わたしは、ストレージが熱い状態であることが精神衛生上良くないと感じたので購入しましたが、この冷却性能にはとても満足です。
これなら夏も問題なく乗り越えられるでしょうし。
追記
現在は安価なヒートシンクタイプのkryoM.2 micro、カードタイプのkryoM.2 evoも販売されています。
2019/02/21追記
kryoM.2 evoのレビューを書きました。
合わせてご覧ください。