この記事では、CPUグリス6製品の性能比較レビューを行います。
グリス選びの参考にしていただければ、幸いです。
まずは、今回使うCPUグリスのスペック比較から始めます。
製品名 | 熱伝導率 | 導電性 | 購入時価格 | 容量 |
---|---|---|---|---|
Arctic Cooling MX-4 | 8.5W/mk | 無 | 1,060円 | 4g |
JunPus JP-DX1 | 16W/mk | 無 | 1,480円 | 3g |
Thermal Grizzly Kryonaut 1g (TG-K-001-RS) | 12.5W/mk | 無 | 1,018円 | 約1g |
ダウコーニング製 高熱伝導性グリス (WW-TC5022-1.5G) | 4.0W/mK | ? | 1,166円 | 1.5g |
信越化学工業製高放熱オイルコンパウンド (WW-7762-1.5G) | 6.0W/mk | ? | 1,274円 | 1.5g |
AINEX GS-01 | 0.55W/mk | ? | 172円 | 1.5g |
※導電性が明記されていないものは?としています。
<この6製品を選んだ理由>
MX-4、JP-DX1を選んだのは、2014年10月に行ったCPUグリス8種類の性能を比較してみた(2014年10月版)で優秀な結果を残した上位2製品だから。
Thermal Grizzly Kryonaut、WW-TC5022、WW-7762は単純に気になっていたので。
GS-01は安グリスの代表選手が必要だと前回感じた為です。
CPUグリス比較の検証条件
グリスの塗り方は、CPUの中心に米粒サイズ出し、クーラーで押し広げる方法に統一。
各グリス測定スタート時の室温を27.7℃に固定。
検証終了後に変わっていた場合は換気で調整を行い、測定を開始する。
計測するタイミングは以下の2つ。
・パソコンを起動してから3分後のアイドル時。
・OCCT 4.4.1を回して5分後のフルロード時。
温度計測はOCCTで行い、コア温度を平均したものとする。
検証機
CPU | Core i7 5820K (6コア12スレッド) |
---|---|
CPUクーラー | Noctua NH-D15S |
M/B | ASRock X99 Professional |
MEM | G.Skill F4-2400C15Q-16GRB |
VGA | EVGA GeForce GTX 980 SC |
ケース | COOLER MASTER COSMOS II |
CPUアイドル時は最小1.2GHz、フルロード時は最大3.6GHzで稼働。
クーラーのファンの回転は100%に固定。
クーラーの固定ネジは最後まで締め切った状態。
ケースは横倒しで、サイドパネルを外した状態。
注意点
出来る限り条件を揃えましたが、検証環境によって結果が入れ替わる可能性は考えられます。
前回の検証機とはスペックが変わっているので、比較する場合は参考程度に留めてください。
CPUグリス6製品の性能比較結果
GS-01が頑張りすぎですね。100円台でこの性能は素晴らしい。
前回の性能比較で2位だったJP-DX1とほぼ互角(ロード時)、アイドル時は一番低い温度を叩き出しています。
この結果を見てオススメするグリスは、Thermal Grizzly Kryonaut、MX4の上位二つになります。
WW-TC5022,JP-DX1,GS-01も決して悪くないんですけど、少し落ちる感じです。
WW-7762は言わずもがな。
注)GS-01は使いきりタイプです
保存がきかないので買う場合は注意してください