ハイエンドフルタワー PC ケース COOLER MASTER COSMOS IIのレビューをします。
購入を検討中の方は、ぜひ読んでいって下さい。
まずは、スペック紹介から。
モデル番号 | RC-1200-KKN1 |
対応マザーボード規格 | Micro-ATX, ATX, E-ATX, XL-ATX, SSI CEB, SSI EEB |
5.25インチベイ | 3 |
3.5インチベイ(2.5共用) | 11 |
拡張スロット | 10+1(+1は縦配置) |
サイズ | 幅344mm x 奥行き704mm x 高さ664mm |
重量 | 約22kg |
付属電源 | 無し |
補足 | ファンコントローラー搭載 X-dock x2(3.5インチSATAのスロットイン) |
メーカー製品情報ページ
現在は終息していて、後継モデルのCosmos C700Pが販売されています。
COOLER MASTER COSMOS IIのレビュー
通常、フロントベイは隠れています。
フロントパネル端子下の逆さ富士みたいな箇所に、指を入れて下に軽く押すと、スーッと目隠しが降りていくギミックになっています。
フロントベイは、5インチベイが3つとX-dock(鍵付き)が2つ。
X-dockは、3.5インチストレージをスロットイン出来ます。
フロントパネルの端子は、USB2.0 x4、USB3.0 x2、eSATA、マイク端子、ヘッドホン端子。
ちなみにUSB3.0は、ケース内ではヘッダーピン接続です。
COSMOSと書いてある部分をスライドさせると、電源ボタン、リセットボタン、ファンコントローラーが現れます。
ファンコントローラーは3段階調整で、青ライトが低速、紫ライトが中速、赤ライトが高速となります。
右下のLEDボタンを押すと、フロント20cmファンが青く光ります。
もう一度押すと消灯。
正面から見て、左側のサイドパネル。
8本の線は、フィルター付きの吸気口ととなります。
正面から見て、右側のサイドパネル。
4本の線は、排気口です。
ケース背面部下部です。
電源は、後ろ側から差し込んで設置するタイプ。
縦向きの拡張スロット(緑枠)は、ライザーカードやGPUファンを設置するのに向いています。
サイドパネルを開く場合は、右上、左上レバー(赤枠)を押し下げます。
また、サイドパネルを取外す場合は、35度以上開けるスペースが必要です。
ケース背面部上部です。
上の3つの穴は、水冷用。
デフォルトで14cmファンが、付属しています。
12cmファンも取付可。
パーツを組み込んだ様子です。
マザーボードはEATX、ビデオカードは780Tiですが、まだ余裕があります。
ケース下段は、電源とストレージが入ります。
ファンは、12cm x2が付属。
下段ストレージは、6台。
このストレージエリアとファンを取り外せば、240mmラジエーターを設置可能。
HDDは、赤枠部分の4つのピンを差し込むだけで固定できます。
SSDは、裏からネジ止めします。
搭載している電源は、長さ19cm。
正直、作業しにくいので、もっと短い電源をオススメします。
下部からのケーブルホールが2つ。
前側のストレージエリアには、12cmファンを追加可能。
フロントストレージは、5段。
デフォルトのフロントファンは、20cm。
14cmファンに交換可。
5インチベイの固定は、ワンタッチのボタン式。
裏配線用のケーブルホールは、7つあります。
裏配線用スペースは広め(約2.5~4cm)。
ストレートタイプのSATAケーブルを使っても、少し曲げればサイドパネルは閉まります。
天板には、12cmファン x3を設置できます。
14cmファン x2、20cmファン x1でも可。
天板下側に240mmラジエーター、上側にファンという構成も可能。
360mmラジエーターも付くでしょうが、その場合5インチベイがいくつか使えなくなると思います。
ケース底面にはダストフィルターが付いているので、安心して電源に吸気できます。
正面から見て、左側のサイドパネルには、12cmファン x2を搭載可能。
マザーボードにもよりますが、位置はビデオカード~拡張カード辺りになります。
付属品は下記。(使用中のものがあるので、画像無しです)
- マニュアル
- ネジ類
- ビープスピーカー
- X-dock用の鍵
- ラジエーター設置用ブラケット
- 結束バンド(使い捨て)
- 結束バンド(再利用可)
- ATX12V 8pin延長ケーブル
良い所
- まぁまぁ静音である所。
- HDDのカリカリ音が聞こえない程度には静か。
ただし、ケース上部がメッシュの為、ファン音は聞こえます。 - 冷却性も優れている
- デフォルトのファン構成で、十分冷えます。
もっと冷やしたいなら、ファン追加で対応を。 - ケース内がとにかく広い
- 配線もしやすく、大抵の製品なら設置出来るでしょう。
注意すべきは、電源の長さぐらいです。 - 拡張性が抜群
- ファンは最大10個、ストレージは最大13台設置出来ます。
更に水冷も導入可能。
悪い所
- 横倒しにした時に水平にならない
隙間があり、グラグラするので、パーツを組み込む時は、新聞や雑誌を挟んで固定した方が良いでしょう。- HDD・SSDマウンタの防振ゴムの劣化が早い
画像左が正常、右側が劣化したもの。
ケースを買って2年経たないうちに、一部の防振ゴムがヒビ割れたり、ボロッと取れてしまったりしています。- 手の脂が目立つ
- 特にサイドパネルは、付きやすく目立ちます。
更に言うと、拭いても取れにくいです。
まとめ
ゴムの劣化等、細かい面での不満はありますが、総合的に見ると満足度の高いケースだと思います。
個人的に点数を付けるなら、90/100点です。
-10点は悪い所の部分を引きました。性能面での不満はありません。
現在2年程使用していますが、少なくともあと3~4年は買い替えないでしょう。
もし、COSMOS IIIが発売された場合は、例外ですが。
注意点
ケースの高さが66.4cmもあるので、一般的なデスクの下に入れるのは難しいかと思います。
設置するスペースを確保してから、購入しましょう。
ケースのダンボールサイズもかなり大きい為(幅39.5x高さ76x奥行74cm)、ショップによっては、送料が高くなる場合があります。
また、重量もかなり有るので、腰を壊さない様に気を付けて下さい。
パッケージには二人で運ぶ様、記載されています。
ちなみに、パーツ組込み後の重量は31.5kgでした。
2015/04/07追記
関連記事を書きました。
【レビュー】COSMOS IIの完成度が高すぎて、他のPCケースを使えない体になってしまった